本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

韓国

屋上で会いましょう/チョン・セラン

「フィフティ・ピープル」「保健室のアン・ウニョン先生」が話題のチョン・セランの短編集。ホラーあり、文学性の高い作品あり、エンタメありと、この作家の多才さが堪能できる。 suijun-hibisukusu.hatenablog.comsuijun-hibisukusu.hatenablog.com 表題作…

保健室のアン・ウニョン先生/チョン・セラン

流行りの韓国文学の一冊で、軽いファンタジー。私立M高校に勤める養護教諭、アン・ウニョンは見えない存在が見える。そしておもちゃんの剣と銃をふりかざし、邪悪なものや高校生のエロエロ想念や悪い因縁などをぶった切っていくのである。 現れる現象は様々…

フィフティ・ピープル/チョン・セラン

最近、話題作の紹介が多い韓国の現代文学である。ある大学病院を中心に、そこから派生する様々な人間を描いた掌編小説集。 登場するのは病院の医師であったり(スリリングなことが好きで救急医療を選んだ、アドレナリン・ジャンキーの異名を取る医師が笑える…

ハングルの愉快な迷宮/戸田郁子

韓国人写真家に嫁いでソウルに住み、エッセイストとして活躍する著者が(韓国で出版した本がベストセラーになっているとか)、ソウルでの生活や文化や風俗や韓国語などについてユーモラスに語る好随筆である。単行本時の書名は「手の大きいお嫁さん 私の韓国…

スズメ&ハングルキーボード

ホワホワしているけれど目つきが鋭いので若鳥でもないのかな。 2018年6月29日の独り言 Windowsにはハングル入力のIMEもあってたまに使っており、キーボード配列は大まかなところは頭に入っているが、タッチタイピングでスラスラ打てるほどには覚えておらず、…

トッケビ〜君がくれた愛しい日々

テレビ東京で放映されている韓流ドラマ。ロマンチックかつコミカルなファンタジーである。本国で大ヒットしたらしいが、確かに面白い。トッケビは民話に出てくる妖怪とか鬼とからしい。 http://www.tv-tokyo.co.jp/tokkebi/物語の発端は、900年以上前、王の…

五月六日の雲&韓流「シカゴ・タイプライター」

いろいろな雲が見られる日であった。こういう雲が赤くなればさぞかし見ものであったろうが、夕焼けにはならず・・・。 韓流ドラマ「シカゴ・タイプライター」 録画して見ている韓流ドラマ「シカゴ・タイプライター」は、日本統治時代の朝鮮京城(現ソウル)…

ハングルへの旅/茨木のり子

著名な詩人が韓国語学習のいきさつや韓国への思いを綴ったエッセイ。30年以上前に上梓された内容であるから、韓流ブーム以降のような韓国語熱は当時はまだなく、NHKの講座すらなかった時代では韓国語学習は奇異な目で見られたらしいが、韓国の詩人が好きであ…

2018年3月31日の満月(ブルームーン)&二日間の独り言

昨日はブルームーン(ひと月に二回ある満月)だったので、ブルーに着色してみた(笑)。 2018年3月31日の独り言 NHKきょうの料理の特集で「土井善晴 家庭料理と民藝をめぐる旅」が面白そうだったので録画した。伊賀の丸柱で土鍋などを訪ねていたが、四半世紀…

週末ソウルでちょっとほっこり/下川裕治

バックパッカー紀行作家によるソウルルポ。タイトルだけ見ていると週末ごとにソウルに通うリピーター旅行者の穴場情報的な感じがするが、観光客視点ではない、もっとディープな部分にどっぷりと浸かってみる旅人の記録という印象。代表的な繁華街明洞や観光…

へなちょこ韓国語を実践してみた   ソウル駆け足訪問記17

独学 16〜7年ほど断続的にNHKのラジオ講座で韓国語を独学している。きっかけは家にあった入門書。日本の植民地だった旧朝鮮京城からの引揚者である亡父は、リタイア後に韓国語習得を目指してカルチャー教室などに通ったが、結局ものにはならなかった。家…

羽田、そして家路へ     ソウル駆け足訪問記16

復路の飛行は往路ほど恐い目に遭うこともなく順調。機内食にプルコギが付いていたが、肉の質が良く、わりとあっさり味で美味だった。最後にやっと韓国らしいものを食べられた感。これが美味に感じられるくらいの体調なら現地でも食べられたかなぁ。残念。復…

帰路 ソウル市内〜金浦空港  ソウル駆け足訪問記15

予算の都合と滞在時間の兼ね合いで、往路は成田〜仁川、帰路は金浦〜羽田便を予約していた。成田に夜間着だと家まで帰るのにもう一苦労だが、羽田からなら多摩川をまたげば居住県である。金浦空港へも、来た時と同じく空港鉄道を使えば分かりやすいし速いと…

南大門・市場・明洞聖堂 さらばソウル   ソウル駆け足訪問記14

放火により焼け落ちた南大門(崇礼門)は数年前に再建された。 wikipedia:崇礼門放火事件 南大門市場も近いので見てみたかったが、食べ物の匂いとどぶのような匂いが混ざり合い、当時の状態では気持ち悪くなりそうだった。冷たい雨に気分は憂鬱で、ちょっと…

旧ソウル駅・南大門・貨幣金融博物館   ソウル駆け足訪問記13

南山コル韓屋村(ナムサンコルハノクマウル)を見た後、地下鉄で忠武路駅からソウル駅まで。 余談:ナムサンコルハノクマウルは、ハノクの後にM音の子音ミウムが続くので、ハノンマウルと鼻音化するかもしれない、とふと思った。 ソウル駅の発音は文字通りで…

南山コル韓屋村(ナムサンコルハノクマウル) ソウル駆け足訪問記12

ソウル最終日は冷たい雨。前日午前まではいい青空だったが、台風が接近していたのかもしれない。日本で言えば10月中旬くらいの気温になっており、念のために持ってきていた厚手のワークシャツが役に立った。まず明洞へ出て海苔やキムチや菓子の買い物。日本…

韓国国立中央博物館 李朝家具 ソウル駆け足訪問記11

博物館で見た李朝家具を掲載し忘れていたので慌てて掲載。 2016年9月13日の独り言 PからDレンジに入れる時に左足でフットブレーキを踏んでおき、アクセルの踏み込みと同時に足を離す。【引用】AT車で坂道発進のポイント ブレーキのリリース前にアクセルを少…

キンパッ、ロッテタワー、ククス、ソウルの交通事情    ソウル駆け足訪問記10

南山公園を後にし、シティツアーバスで東大門の駅に出て一端宿へ。食欲不振とて昼は食べておらず、せめて韓国らしいものをとコンビニでキンパッ(キムは海苔、パッは飯)を買い求めた。韓国海苔で米飯(酢飯にあらず)をまいた海苔巻きで、元来の具はタクア…

南山公園(ナムサンコンウォン)とカササギ ソウル駆け足訪問記9

博物館を後にし、91歳翁との約束の時間まであと一ヶ所どこか見ようと考え、シティツアーバスのルートを見ていった。明洞か南山のどちらが良かろうかと思い、明洞は最終日に買い物に行くしということで南山へ。ソウル市内を見下ろす小高い山の上にある公園は…

韓国国立中央博物館 ミュージアムショップ ソウル駆け足訪問記8

ファッションにもブランドにも興味がないので(もちろんコスメにも(笑))、明洞の免税デパートなど行っても見るところがない。元気な状態ならデパ地下が楽しかったろうが、胃のモヤモヤを抱えていては匂いだけで逃げ出したし・・・。と言うわけでショッピ…

韓国国立中央博物館 猫と鵲篇 ソウル駆け足訪問記7

博物館には花鳥画の掛け軸も多く展示されていて美しいが、この掛け軸は猫の剽げた表情がもうたまらない(笑)。韓国では猫はあまり人気がないと言うけれど(デカい目が魔的だと恐れられるとか)、この絵を見る限り画家は可愛いと感じているに違いあるまい。 …

韓国国立中央博物館 仏像・立体篇 ソウル駆け足訪問記6

どことなく大らかな表情。李氏朝鮮では仏教に代わって儒教が導入され、仏教は片隅に追いやられたが、仏今日彫刻の名品が残っているし、慶州の石窟庵の石仏も有名だ。 2016年9月8日の独り言 母が見ている「とと姉ちゃん」の主題歌が漏れ聞こえ、ふとユーミン…

韓国国立中央博物館 磁器篇 ソウル駆け足訪問記5

韓国国立中央博物館は、以前は景福宮の真ん前に建てられた旧総督府の建物を使っていたが、日本統治時代の象徴と言うことで破却され、現在の地に移転したらしい。広大な敷地に数棟の建物があるが、メインの展示館は東館。この博物館の凄いところは国宝クラス…

古宮(コグン) 雲峴宮(ウニョングン)と昌徳宮(チャンドックン) ソウル駆け足訪問記4

今度は古宮(こぐん。朝鮮王朝の宮廷や住居)を見ようと東大門から鍾路3街駅(チョンノサムガヨッ)で乗り換え、安国駅(アングッヨッ)へ。雲峴宮(ウニョングン。王族の私邸)と昌徳宮(チャンドックン。世界遺産の宮殿)が見られる。 雲峴宮は王家の家に…

駱山公園・月の街・東大門 ソウル駆け足訪問記3

ソウル二日目は市内観光メインの日。91歳翁からははシティツアーバスを使えと頻りに勧められた。シティツアーバスは循環型の観光バスで、停留所での乗降が自由、12000ウォン(現在のレートでは10強で割ると円での価格になるから1200円弱)で乗り放題と、観光…

ソウル第一日 ソウル駆け足訪問記2

出発は30分ほど遅れたもののほぼ定刻に仁川到着、入国手続きの乗客が多く、外に出るのに時間がかかった。 ソウル市内までバスにするか空港鉄道A'REXにするか迷ったが、渋滞のないA'REXにしようと地下駅へ。直行列車(エクスプレス)と各駅停車(コミューター…

旅立ち ソウル駆け足訪問記1

二泊三日でソウルを駆け足観光してきた。 亡父は京城(けいじょう。ソウルの旧名。日本の植民地時代はこう呼ばれていた)育ちで、戦後に日本に引き揚げてきた。宮城出身の曾祖父が明治時代に朝鮮へ渡ったのである。父は京城で旧制中学に進んだが、同級生には…