2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「リバー・ソロー」など、思索的な文学ミステリーで人気の作者による警察小説。アメリカ中西部の町でタマラという少女が失踪する。語り手であるマックス・スタイナーは、相棒のバンク・アルバーと捜査に当たるが、バン>クには、数年前に義理の娘ジェイミーが…
怠け者だが温情があって有能でもある飄々とした定町廻り同心井筒平四郎と、義理の甥っ子で、超絶的な美貌と頭脳を持ちながらもどこか滑稽な風情もある弓之助のコンビが、大店の暗い過去にまつわる事件を解いてみせた「ぼんくら」に続く長編。各短編が大きな…
ねこキャバクラについては、以前に武之介さんに教えて頂きましたが、昨今はねこカフェというのもあるんですね。ニュース番組の特集ネタになっていましたが、可愛いねこさんたちが接客してくれて、もう目を細めまくりの小父さんなんかもいました(笑)。で、検…
新聞に、とある地方出版社が売り出した中年作家のことが出ていまして、 ちょっと興味があったので図書館で借りてみましたが、 マチズモと嘆美と自己陶酔が混ざったような文章が受け付けられず、 2ページ読んだところで放擲しました。 この文章の感触は誰か…
先日、庭の梅の木に見知らぬ鳥が来ており、慌ててカメラを取りに走りまして、何枚かプログラムオートで撮影しましたら、枝の間から出てきて全身がきれいに撮れているのが4枚ありました。ムクドリではなし、ハトでもなし、何の鳥かと思って検索して調べたと…
ベストセラー「KYな日本語」の中に「MHZ(まさかの匍匐前進)」なる略語があるそうで、どんな使い方をするのかは一向に謎ですが、ニュアンスが可笑しくて何となく笑ってしまいます。「まさかの・・・」は何にでも使えそうで魅力的ですし・・・。 先日、…
昨日、念願(?)の入れ歯が出来てきました。歯科医の言うところによれば「入れ歯というのは食べやすくするものでも、しゃべりやすくするものでもなく、残った歯並びを変えないためのものである」ということで、認識を新たに致しました。とは言え、大きく開…
いしい作品と言えば「麦ふみクーツェ」「プラネタリウムのふたご」のような作品の、悲惨で滑稽でハートウォーミングな作風が魅力だったが、今作はかなり違っている。新機軸を開こうとしたのかもしれないがどうもとっつきにくい。発表誌が「文藝」ということ…
霾普段はお目にかからないような漢字ですが、「霾」または「霾る」で、つちふ(る)と読みます。昨今何かと話題の黄砂のことです。霾は季語になっていまして、季節の情緒という感じで使われていますが、健康被害をもたらすなど、今時は迷惑この上ないようで…
元八丁堀同心が関わる事件を飄々と綴る、慶次郎縁側日記シリーズの第二弾である。相変わらず山口屋の寮番として飄々と暮らしている慶次郎だが、そういう男にこそ妙な依頼ごともうってつけなのか、もめ事の方からやってくる。だが、ほとんどの事件の解決に慶…
このところあまり見なくなっていたNHK教育「美の壺」ですが、昨日は備前焼を採り上げていたので、焼物好きとしては見ないわけにはいきません。備前焼は、現在の岡山県伊部あたりで、中世より壺、瓶などの生活雑器が焼かれていて、茶の湯が興って茶陶も作…