本・花・鳥(ほん・か・どり)

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駱山公園・月の街・東大門 ソウル駆け足訪問記3

ソウル二日目は市内観光メインの日。91歳翁からははシティツアーバスを使えと頻りに勧められた。シティツアーバスは循環型の観光バスで、停留所での乗降が自由、12000ウォン(現在のレートでは10強で割ると円での価格になるから1200円弱)で乗り放題と、観光客には至極便利なバスである。

以前から旅番組でよく見た梨花洞壁画村(イファドンピョッカマウル)へ行ってみたく、しかし急坂を上るのは嫌なので、ネットで調べて駱山公園行きの路線バスに乗ろうと思っていたら、そういうのは二度も三度もソウルに来ている人のやることだと91歳翁に牽制された(笑)。

しかし、やっぱり歩かずに壁画を見てみたかったので地下鉄・路線バス作戦を決行。東大門駅で降り、五番出口へ行ってみたらバス待ち学生の列だった。あの辺は大学路と言って学生の多い街らしい。

そしてバスで急坂を上っていき、駱山公園入り口へ。東大門から続くソウル城の城壁(復元らしいが)もあり、山頂からの眺めは雄大である。何枚か写真を撮ってから当てずっぽうで梨花洞方面へ歩き出した。




このあたりはタルトンネ(月の街)と言う風流な名が付いているが、急坂をのぼった上にあるのが由来で、不便ゆえに低層な人たちが多く住んでおり、地域興しのために近隣の美大生が協力して壁にメルヘンチックな絵を描いていったのだそうだ。

それが韓流ドラマでも使われたりして人気観光地となり、押しかける観光客に辟易した住民が一部の壁画を塗りつぶすという挙に出たとか(観光で潤った住民とそうでない住民の間での格差から、という説もある)。


なんだか懐かしい風景。



まぁ、江ノ島で夜中に何やらGOでウロウロする連中に地元民が迷惑を受けていると言うから分からなくもないが、ミーハーな観光客としてはやはり見てみたかったのである。

しかし見つからない・・・。細道が入り組んだ地域であり、ひとつ道を間違えてもたどり着けそうもなく、一度急坂を下りてしまうと元に戻る気にはならない。何度か道を聞いてみたが、早口で言い返されるとほぼ分からず、一枚だけ壁画を見つけたのでそれで良しとした。



次回行ったら天使の羽の前で写真を撮りたい(笑)。
↓韓国観光情報サイト「コネスト」より。
http://www.konest.com/contents/spot_hot_report_detail.html?id=8521



適当に下り方向へ歩いて行ったら商店街のようなところに出たので(何とも懐かしい感じの商店街。ソウルにはこういう裏街が随所に残っていた)、更に賑やかな方へ行ってみたら東大門駅に出た。異国で迷子になるのは相当に恐怖のはずだが、どうも韓国ではあまり異国感がなく、焦りも感じない。