本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

半落ち/横山秀夫

罪を犯した警察官と、彼に関わった警察・マスコミ・司法の人間たちの心理を濃密に描いた警察小説である。社会派ミステリーの感があり、松本清張作品を一冊も読んだことがない自分としては敬遠しがちな作品だが、まぁ、話題作だったので、という感じで読んで…

光学機器における子供騙しについて

野鳥観察を始めたら双眼鏡が欲しくなりました。当初、カメラメーカーがアウトドアブランド名で出している数千円のものがお手軽でよいかなと思ったのですが、ちょっと調べてみたら、どうも今ひとつの感が・・・。双眼鏡は、最低でも1万円程度、標準的な機能…

初めての野鳥観察会

昨日、近所の自然公園の付属研修施設主催の野鳥観察会に参加してみた。てっきりその公園内での観察だと思っていたが、水辺の鳥の回だったそうで、町中の川沿いを歩くことに。予定していた観察地は草刈りが行われて鳥がいなくなり、急遽、5km離れた公園ま…

風は山河より(全五巻)/宮城谷昌光

松平清康(家康の祖父)から始まる徳川家の創業を、野田菅沼家から描いた大河歴史小説である。もっぱら中国古代史を舞台にしてきた著者だが、愛知県の出身であるし、三河地方への思い入れがあったのかもしれない。 有力土豪であった松平家が世良田の氏を名乗…

草食系男子

wikipedia:草食系男子こんな男子が話題になっているようです。昨今の20代という括りになっていますが、実は自分もこれに近いかも、と思っています。物欲も○欲もほどほど(興味がない訳じゃありません(笑))、臆病で争い事は好まず、日々平穏に暮らせればい…

水の城 いまだ落城せず/風野真知雄

「のぼうの城/和田竜」同様、武州忍城の攻防を描いた時代小説である。「のぼうの城」の方が後発の作品であり、筋立て自体はこの作品とほとんど変わらない。かと言ってパクリというものでもなく、人間の描き方や駆け引きの濃密さでは「のぼう」の方が勝って…

セグロセキレイ

いつもはウォーキングがてらに鳥見に寄る公園へ、昨日は車で用足しのついでに寄ってみた。大きな遊水池に面しているので水鳥の姿が見られるし、周囲には山林があるので野の鳥も観察できるようだ。自然観察のための施設もあり、双眼鏡を借りて散策。確かによ…

紅梅や・・・

よく利用する図書館は私鉄沿線の住宅街にあり、山林を開発したような地域なので多少の畑が残っている。実梅を採るための白梅林の中に二本だけピンク色の梅が植えてあるが、白梅はまだ一分咲きくらいなのにピンクの方は今が満開だ。こんな景色で思い出すのは…

ビールボーイズ/竹内真

室蘭郊外の新山市(架空の地名であろう)の悪ガキたちが、ビールを結束の絆として大人となっていく成長物語。ガキ大将の正吉、参謀格の広治郎、弱虫だが人の好い勇は、父親の勤めるビール会社の都合で憧れの同級生茜が転校していったのを恨み、復讐と称して…

鶴岡八幡宮 寒ぼたん

鎌倉鶴岡八幡宮の神苑ぼたん庭園は源氏池の池畔の庭園で、新年から二月中旬までは寒ぼたんが見頃を迎える。この時期にぼたんを見られるのは非常にぜいたくで、この規模で500円ならば満足と言うところだ(ただし似たような植栽なのでずっと見ていると飽き…