本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

ソウル第一日 ソウル駆け足訪問記2

出発は30分ほど遅れたもののほぼ定刻に仁川到着、入国手続きの乗客が多く、外に出るのに時間がかかった。


ソウル市内までバスにするか空港鉄道A'REXにするか迷ったが、渋滞のないA'REXにしようと地下駅へ。直行列車(エクスプレス)と各駅停車(コミューター)があり、時間は10数分しか違わないが、全席指定のエクスプレスが快適そうなのでこちらで。ゆったりした座席で窓外の景色を眺めながら43分で到着。因みに料金もリムジンバスより安価である(長期キャンペーン期間中で直行列車で800円ほど。コミューターなら400円ほどである)。


ソウル駅の乗り換えで迷い(A'REXから地下鉄への乗り換えの仕組みが不親切だ)、それでも何とか明洞駅近くのホテルへ。


明洞駅から初めてソウルの街を歩いたが、人の顔も服装も街並みも日本とさほど変わらず、あまり外国に来たという感じはしない。ハングルの羅列のみが異国感を強調していた。





朝6時に家を出て、ホテルに着いたのは夕方6時。飛行機で二時間半の距離も、出入国を伴うし空港へのアクセスもあるし、やっぱり遙けくも来つるものかな、なのである。


父の友人である91歳翁と食事の約束をしていたが、すでにホテルの近くで待機していたらしく、すぐに迎えに来てくれた。あまり胃が思わしくないと言うと、じゃあ軽いものを食べに行こうと、夕刻のソウル市内をドライブしながらソルロンタンの店へ連れて行ってくれた。


この日の夕焼けは素晴らしく、出来れば展望のよいところで車を止めて欲しかった(笑)。

ソウル市庁(日本の統治時代の建物だそうである)


ソウル駅


ソルロンタンの店。ナムサンソルロンタンと書いてある。


ソルロンタンは牛肉を煮出したようなスープで、細い麺やご飯を入れて食べる。胃に優しい味だが、牛肉はすべては食べられず、残すことになった。胃がムカムカするので食べられないと思っていたキムチがとても美味に感じられたのが意外。カットゥギ(大根キムチ)の味がことに爽やかだった。




招待してくれた91歳翁には本当に厚遇して貰って、これも亡父の遺産だなぁと思うのである。優しい目をした老人で、とても朝鮮戦争の戦火をくぐり抜けてきた軍人(陸軍少将で退役)とは思えぬ。

再び宿まで送って貰い、その晩はそこでお別れ。翌日も晩ご飯に連れて行ってもらう約束である。


宿は楽天の宿泊サイトで調べて予約。外国人専用のホテルで、朝食付き、日本語対応可という触れ込みで一泊6000円弱程度。地下鉄明洞駅から徒歩数分という好立地で、レビューを見てもわりあい良さげだったのでここに決めた。

確かに場所は良かったが、接した4人のスタッフの誰も日本語を話せぬ。こちらの片言の韓国語と英語で何とかやり取り。最初に泊まった晩のスタッフはNEWSの小山君によく似ていたが、小山君はいかにも韓流アイドルっぽい感じがする。と言うより、韓流アイドルが元々ジャニーズを真似たのだろうが。

朝食ビュッフェはスクランブルエッグにベーコン、ウィンナ、野菜程度の簡単なものだったが、キムチとチャプチェ(春雨の炒め物。春雨フェチなので好物なのだ)が出ていたのが嬉しかった。

部屋の広さは申し分なく、客室環境はそこそこ。バスタブがなくシャワーのみというのと、ウォシュレットがないのが玉に瑕か。ドア内は靴を脱いで上がるようになっており、あれはもしやオンドルなんだろうか。土足でないのは嬉しい。

↓ワンズビル明洞サイト(日本語ページ)
http://www.wonsville.com/jp/