本・花・鳥(ほん・か・どり)

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トッケビ〜君がくれた愛しい日々

テレビ東京で放映されている韓流ドラマ。ロマンチックかつコミカルなファンタジーである。本国で大ヒットしたらしいが、確かに面白い。トッケビは民話に出てくる妖怪とか鬼とからしい。
http://www.tv-tokyo.co.jp/tokkebi/

物語の発端は、900年以上前、王の嫉妬によって殺された武将がトッケビとなって蘇り、死ねないまま現代まで生き続けているというもの。気まぐれに人を救ったりしているが、本来は死ぬ運命にあった妊婦を助けたところ、子供(チ・ウンタク)が19年後にトッケビの花嫁となって現れる。トッケビには刺殺された時の剣がそのまま刺さっており、トッケビの花嫁のみがそれを抜いて死を与えることが出来るのだが、生に倦んでいるはずなのにウンタクが気になってなかなか抜けないままだ(笑)。

938歳のトッケビは19歳のウンタクにアジョッシ(おじさん)と呼ばれているが、見た目は30代くらいでやや軽薄な感もあり人間くさい。19歳との恋愛はツンデレで笑えつつ切ないし、トッケビと同居する死神(社会性がなく言動が滑稽)との仲の悪さが大いに楽しい。

韓流ドラマのヒロインはプリクラで加工したような人工的美人が多いが(つまり整形手術を受けていそうな)、本作のヒロインを演じるキム・ゴウンは地味に可愛いところが好感が持てる。親戚にいじめられて育ったあたりはいかにも韓流っぽいが、強く真っ直ぐに生きているところが健気。

大罪人が後世では死神になるらしいが、滑稽な死神の来し方が何となく見えて来て、どうもトッケビとの因縁がありそうだ。この後、物語がどう進んでいくのか楽しみ。