本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

保健室のアン・ウニョン先生/チョン・セラン

流行りの韓国文学の一冊で、軽いファンタジー

私立M高校に勤める養護教諭、アン・ウニョンは見えない存在が見える。そしておもちゃんの剣と銃をふりかざし、邪悪なものや高校生のエロエロ想念や悪い因縁などをぶった切っていくのである。


現れる現象は様々で、ウニョンの友人である霊魂たちの事情は切ない。この大勢の事情を描いてみせるのはフィフティ・ピープルの作者ならではという感じ。
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ウニョンの相棒になるのは頭の固い漢文教師ホン・インピョで、学園の創立者の孫であり、将来的には経営者になる人間。清浄なエネルギーを持つためウニョンにエネルギーを吸い取られている。この二人のやりとりのおかしさも読みどころ。


サクサク読めるファンタジーだが、切なくておかしくて、読後感は大変によろしい。ネットフリックスでドラマ化されているそうで、BSでやらないかなと待望。

保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)

保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 1)