本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

美味

江ノ島オフ会 その3 初めてのカフェ飯

撮影会終了後、当日の発起人がよく行くというおうちカフェで遅い昼食。カフェというところに入ったのは初めてである。当日のランチメニューはオムハヤシかケークサクレ。 天井の影がきれいだったので。

木の屋鮭缶

木の屋石巻水産は鯨や鯖などの缶詰で有名な水産工業。震災の時、泥に埋もれた缶詰を社員やボランティアがきれいにして、希望の缶詰として売り切ったのは有名な話だ。横倒しになったタンクが道をふさぐ映像もインパクトがあった。 http://kinoya.co.jp/eccube…

消えたササニシキ

ミステリーのタイトルみたいですが・・・(笑)。祖母が生きていた頃、よくササニシキの新米を送ってきた。身方身びいきの強い祖母は「米はササニシキに限る。コシヒカリなんてゴロゴロして食べられない」と思い切り郷土愛を発揮していたが、自分はコシヒカ…

食卓の情景/池波正太郎

文士による食随筆の白眉であろう。二十代の頃、その美味そうな文章と著者のダンディズムに惹かれて何度も再読したものだが、その後紛失、最近某オフの105円コーナーで見つけ、四半世紀以上ぶりの再読となった。 下町育ちの著者にとって懐かしい味(落魄して…

昨日のポテトサラダ そのほか独り言

ポテトサラダを作った。買い置きのジャガイモが小さかったので、多めに用意したら皮を剥くのにくたびれること・・・。茹でてからふきんを使って皮をはがす方法があるが、ふきんが汚れるのであれは嫌だ。児童文学「大どろぼうホッツェンプロッツ」に、悪い魔…

中華街にて

横浜中華街の賑やかさはやはり楽しい。路地を歩いてみたり、中華グッズの店を覗いたり・・・。 時々茘香尊(らいしゃんそん)酒家のバイキングを利用する。点心的なメニューだが、豚足の香醋煮がぷるんぷるんしてとても美味。そして、杏仁プリンやココナツバ…

鎌倉長谷の中国料理店

先日、伯父の納骨後に会食した中華料理店。本店が中華街にあり、鎌倉長谷にある旧華族のお屋敷を店舗として利用している。戦前の屋敷だけあってバリアフリー的なものとは無縁で、エレベーターはないし、階段も急だし、廊下に段差がある。それでも建物自体は…

つむじ風食堂の夜/吉田篤弘

主人公が引っ越してきた街の四つ辻にある、「つむじ風食堂」に集う風変わりな善人たちのエピソードを淡々と重ねた連作短編集。派手なことは大して起こらないが、二重空間移動装置(実は万歩計)を売る帽子屋とか、夢見好きな果物屋若店主とか、人工降雨の研…

福島の桃 あかつき

あかつきはフルーツ王国福島で生産される桃のうち、比較的早く出回る品種ではないかと思う。昨年、叔父の葬儀の帰途、福島のPAで傷ももを買って帰り、その美味さに驚いた。また賞味したいなぁとは思っていたが、あの原発事故で今年は大丈夫なのか疑問だった…

レモン牛乳

東北道を走ったのは1989年が初めて。仙台の親戚宅へ行くのに車を使ったのだが、300km以上の高速ではどうしたって3時間以上かかるのが分かっているから、この時間を一人で運転していくのは結構退屈だったのを覚えている。この距離を、芭蕉はどのくら…

土を喰う日々/水上勉

禅僧修行をしたことのある著者が、道元の「典座教訓」などを引用しながら精進料理の実践と軽井沢での自家菜園暮らしを綴った食味随筆である(グルメエッセイなどという軽薄な呼び方は本書にはそぐわない(笑))。典座(てんぞ)とは寺の賄い方であり、禅宗…

わたぶんぶん/与那原恵

沖縄育ちの両親を持つ著者が、ルーツである沖縄の味と風土を愛情を込めて描いた食味随筆。著者は早くに両親に別れており、そのせいで郷土にまつわる人々や味に対する思い入れが尚更強いのか、と思ったりするが、何ともノスタルジックで切なくてあたたかな筆…

それからはスープのことばかり考えて暮らした/吉田篤弘

クラフト・エヴィング商會という名前は何となく知っていたが、吉田篤弘は知らず、本カフェに参加することがなければ未だ知らなかった作家だと思う。風変わりな善人たちのやり取りが楽しく、ハートウォーミングで美味しい物語だ。仕事を辞めて、私鉄沿線の小…

我、食に本気なり/ねじめ正一

いわゆる食味随筆だが「どこそこのアレが美味い」的な記事は少なく、食にまつわる家族や子供時代の思い出を語って幸福感や暖かさを実感させる。発熱時に「寒天が食べたい」とうわごとを言う正一少年のために母親が寒天を煮始めるが、待っていられない父親が…

顔パン

買ってきた塊のパンを切ってみたら顔みたいだったので携帯電話のカメラで撮影。3年ぶりに携帯電話を新調した。以前のは通話方式が旧式で、主流のに買い換えると補助があるとかで、ワンセグ付きのものにしたが、カメラについてはさほど期待していなかった。…

発酵食品の誘惑

画像は本日の夕飯のチゲ。母の作るキムチがいい感じにかなり酸っぱくなってきたので作ってみた。ニラの代わりに葱の青い部分を入れているが、少し煮れば結構食べられるので、泥つき葱の季節になると重宝する。 発酵食品が加熱されると独特のコクを生じる。キ…

イモ類の問題

豚汁に入れるイモ類は何が基本なのだろうか。 我が家の場合は昔からサツマイモである。父の実家でそうしていたからという理由で子供の頃から食べてきたので何ら違和感を持たないのだが、どうやら世間的には違うらしい。 なかんずく、父の実家の伯母と従妹が…

♪キノコ〜ノッコ〜ノコ

今が旬などと言って料理番組でキノコ料理を取り上げる季節だが、使うキノコは一年中スーパーに並んでいるものばかりで、どこが旬なんだぁ〜と毎年ツッコミを入れている。田舎の民宿に泊まるとかしないと、本当に旬のキノコは味わえなさそうだ。まぁそれでも…

萌え米(笑)

生協宅配でやってきた千葉県産ふさおとめ新米。 この萌えキャラクターのおかげか結構人気なんだという話です。wikipedia:ふさおとめ

おやき

[おやきは信州名物の軽食である(元は主食だったと思う)。小麦粉を水で練り、味付けしたナス、キャベツ、野沢菜などを入れて丸め、フライパンで焼くとか、蒸すとか、いろりの灰の中でいぶすとかしたもので、素朴ながら非常に懐かしい美味だ。おそらく米が出…

MOW クリーミーチーズ

アイスクリーム類は乳成分の割合によって、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスと分類される。カップアイスでは250円くらいのプレミアムはアイスクリームで、100円のはラクトアイスであることが多い。で、100円カップアイスでアイスミルク…

イノシン酸は偉い!

「満点☆青空レストラン」は、タレントが産地に出向き、そこで採れた食材を調理して食べる地産地消をテーマにした番組で、本日は土佐のかつおを採り上げていた。かつおのたたきから、生節、かつお節まで、加工の過程が実によく分かって興味深い。生節を作る過…

プリンパフェ

以前、車でミニストップの前を通るたびに気になっていたのがプリンパフェ。プリンアラモードのような、パフェのような、まったりとこくのある甘味を想像してとても魅力的だったのだが、店頭の看板が消えたので季節限定だったのかとあきらめていた。 http://w…

きのこの収穫祭

母が生協の宅配で「きのこの収穫祭」なる椎茸栽培セットを購入しました。有機質の人工土壌(菌床)に椎茸金を植え付けたもので、ビニールを被せておくだけで椎茸が出てくるようなことが説明書にありましたが、それらしい物は見られず半信半疑。しかし、届い…

油ぞうめん二態

本日のNHKきょうの料理は、メシタビと称して料理研究家のケンタロウ(妙な芸名を名乗っている時点で料理研究家ではなくタレントだ)が奄美の油ぞうめんを訪ね歩いていた。通販でhttp://ameblo.jp/soundspal/"奄美のCDショップにお世話になっているため、何か…

ミネストローネもどき

高校生の頃ハンバーガーショップでアルバイトをしておりまして、そこのメニューにミネストローネというトマト味の野菜スープがありました。これがなかなか美味だったので、家でも作るようになりました。本格的にはマカロニなどのパスタ類が入るようですが、…

大江戸美味草紙(むまそうし)/杉浦日向子 

江戸から来た人((c)和芥子さん)が綴った江戸グルメの数々。季節ごとの食べ物川柳を引用しながら、食べ物を粗末にできなかった時代の食の喜びを情緒たっぷりに伝える楽しい本だ。現代とは違う価値観なので、目から鱗の知識の数々が面白い。 数の子やサンマ…

ごくらくちんみ/杉浦日向子

くさや、鮒ずし、モッツァレラチーズなどの癖のある食べ物をネタに、男女や生や死をユーモラスに、官能的に、ねっとりと描いたショートショート集。食べ物の描写が嫌らしくて美味そうで(笑)、酒好きの向きはさぞや飲みたくなることだろう(自分は下戸です…