本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

レモン牛乳

東北道を走ったのは1989年が初めて。仙台の親戚宅へ行くのに車を使ったのだが、300km以上の高速ではどうしたって3時間以上かかるのが分かっているから、この時間を一人で運転していくのは結構退屈だったのを覚えている。この距離を、芭蕉はどのくらいかかったのやら・・・。

この後、何回か仏事などで宮城まで行っており、慣れてきてはいるし、走っていると懐かしさを覚えたりもするが、やはり時間かかるなぁ。

窓外の景色は田んぼであることが多く、浦和から数十kmですっかり田園風景の中を走っている。稲作農耕が人工的な文明であったとしても、やっぱりこの風景は懐かしい。

写真の「関東・栃木レモン」(通称レモン牛乳)は栃木のローカルフードだが、U字工事がネタにしたり、旅番組で面白おかしく採り上げたりすることですっかり有名になった感があるが、これを栃木県内のPAで初めて味わった。うっすら甘く、何か懐かしい感じの味だ。

元々関東牛乳で作っていた商標を栃木乳業が受け継いで「関東・栃木レモン」という不思議な名前になったようだ。http://www.tochigimilk.co.jp/remon-story.html
関東・栃木イチゴもあるそうで、こちらも飲んでみたい(笑)。

帰路は佐野PAで500mlパックをがぶ飲み。夜風が気持ちよかった。


NHK教育の地球ドラマチックで、オーストラリアのフィリップ島で繁殖するコガタペンギン(フェアリー・ペンギン)を放送していた。
http://www.nhk.or.jp/dramatic/

海外のドキュメンタリーで嫌なのは、天敵に襲われたり襲われそうになったりする状況、♀の取り合いをする♂の争い、飢えそうになりながら親を待つ雛、擬人化した扱いなど、ことさらに劇的な場面をわざとらしく演出することだ(まぁ、タイトルが「地球ドラマチック」だけど(笑))。興味深く見たことは確かだが、何か動物映画のような印象を受けた。

それと、日本人の動物学者がどの程度自然に介入しているかは知らないが、欧米人の自然への関わり方はやっぱり管理的だなと思う。ペンギンが上陸してくる浜辺に観光客のための観客席を設えたり、巣穴代わりに木箱を並べて容赦なくカメラを突っ込んだり、ペンギンの行動域を調べるため送信機を取り付けたり(まぁこれは日本でもやるだろうし、バンディングだって似たようなものかもしれない)、識別用のチップを埋め込んだり・・・。

日本人の方が自然に対してもっと謙虚ではないかと思うのだが、これもやっぱり身びいきかな(笑)。