本・花・鳥(ほん・か・どり)

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油ぞうめん二態

本日のNHKきょうの料理は、メシタビと称して料理研究家のケンタロウ(妙な芸名を名乗っている時点で料理研究家ではなくタレントだ)が奄美の油ぞうめんを訪ね歩いていた。

通販でhttp://ameblo.jp/soundspal/"奄美のCDショップにお世話になっているため、何か奄美というとつい気になってしまい、普段は見ない本日の番組も見るに至った。

油ぞうめん・・・。アブラゾウメン・・・。何ともコワモテでインパクトのある料理名である。これが「油そうめん」だったら、何かさらっとのどごしよく落ちていきそうだが(笑)。

で、何とはなしに沖縄のそうめんチャンプルーのようなものを想像していたが、二種類の油ぞうめんが提示された。一つは昔ながらのもので、キビナゴの煮干しをゆで、そこに油を大量にたらして醤油で味付けし、茹でたそうめんをニラと共に煮てしまうと言うもの。にゅうめんに近いように思える。

もう一つは現代風で、豚バラ肉、キャベツ、ピーマン、ニンジンと炒めていて、まさに想像したタイプだが、顆粒だしで味付けしているあたりが油ぞうめんなのだろう。焼きうどんのような味を想像したが、魚が苦手の自分としては、こちらの方が美味そうだ(笑)。

江戸時代、薩摩藩の属領であった奄美は米の代わりに黒砂糖栽培を強制され、その見返りにそうめんが支給されたということだ。沖縄のソーミンも煮たような事情だろうか。以前に、沖縄では、船が欠航した時でも保存の利くそうめんがあれば便利だったという話をテレビで見たような気がするが、やっぱりそうめんは偉いなぁ(笑)。奄美では島原やら播州やら小豆島やら、各地のそうめんが売られているようだ。

ところで、料理研究家を自称するケンタロウだが、手抜き料理で有名だった小林カツ代の子息なのだから、小林ケンタロウ(表記は知らぬ)と名乗れば良いものを、妙な芸名を名乗っている時点ですでにタレントであろう。母親は、何年が前にくも膜下出血ということで現役を退いてしまったようだが、その後どうなんだろうと思う。楽しい語り口のおばさんだったが・・・。