本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

美術

藤沢市アートスペース 新収蔵作品展「招き猫亭コレクション 猫まみれ」

猫をテーマにした美術作品(錚々たる面々!)を買い集めた猫好きコレクター招き猫亭小銀氏がコレクションを藤沢市に寄贈したそうで、今回の第一回を皮切りに順次コレクションを公開していくそうである。以下、藤沢市アートスペースHPより【引用】。スタンラ…

動物美術館@茅ヶ崎市美術館

タゲリ保護活動に参加されているアーティストが茅ヶ崎市美術館の企画展「動物美術館」に出展という情報を自然観察会のメンバーさんから教えて貰い、動物をモチーフにした美術の展示は面白そうだと一昨日行ってみた。8月31日までの展示と言うことで、まぁ夏休…

藤沢市アートスペースで草間彌生&ツグミ&今日の独り言

昨日、湘南ライフタウンに用事があったので、帰路、辻堂に立ち寄り、藤沢市アートスペースで松本市美術館の展示(呼び物は草間彌生の数点)を見てきた。藤沢市アートスペースは地元の若手アーティスト支援のためのギャラリーらしいが、今ひとつ客足が悪いの…

国宝 一遍聖絵&大銀杏@遊行寺

数日前、遊行寺(時宗総本山)へ立ち寄ったところ、大入り満員と聞いた「国宝 一遍聖絵」展も全然並んでいないのですんなり鑑賞した(しかし800円は予想外だった(笑))。一遍上人の生涯を絵巻物にした聖絵はなかなかに見応えがある。大勢の中世の人々はそ…

絵師たちの視線(まなざし)展

富士・箱根の帰路に立ち寄った茅ヶ崎市美術館「絵師たちの視線(まなざし)」。井上安治をメインに、師匠の小林清親、弟弟子の土谷光逸の作品を並べたものである。小林清親以外の名前は知らなかったが、明治の浮世絵から徐々にポップになっていく変化が見て…

意馬心猿?&三日間の独り言

世田谷美術館の庭に置かれていた彫刻。意馬心猿がモチーフとしか思えないが・・・。 2013年10月7日 ツンデレは朝ドラの王道だな。 「戦後のあらゆるブームは団塊世代が作ってきた。だから今後は寝たきりになって介護ブームを作っていただきたい」とは、介護…

アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界

世田谷美術館の「アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界」を鑑賞(貰い物のチケットで(笑))http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.htmlアンリ・ルソーについては画集や新聞などで絵を見たことがあるだけだが、幻想…

股間若衆/木下直之

男性裸体彫刻の扱われ方の変遷を、主に股間に注目しながら論考したユーモラスな美術ルポルタージュ。戦前には美術展に警察の検閲があり、局部を木の葉や布で隠されたり、特別室に置いて美術関係者のみに展覧させるなど苦労があったらしい。木の葉を付けた彫…

鎌倉 建長寺にて

美術マニアの従弟が予てより建長寺法堂の天井画「雲龍図」(小泉淳作画伯)の拝観を希望していて、桜が見頃そうなので誘ってみた(法堂に掲げられる前には見ている由)。自分は今まで建長寺の雲龍図は二度見ており、いつ行っても見られるものだと思っていた…

長谷川りん二郎「猫」をデスクトップに。そしていろいろ。

長谷川りん二郎「猫」の絵はがきを貰ったので、スキャンしてデスクトップの壁紙にしている(個人利用目的の複製は著作権侵害にあたらないので)。本物には及ばないだろうが、キジトラがのほほんと寝ている様を目の前で鑑賞できるのは結構幸せだ(笑)。リン…

生誕100年 藤牧義夫展 モダン都市の光と影

先週、大船の病院を受診後に鎌倉へ行き、県立近代美術館で行われている「生誕100年 藤牧義夫展 モダン都市の光と影」を鑑賞。藤牧義夫は24才で行方を断ってしまったという版画家である。東京の町並みを太い直線で大胆に描いた作風はポップでモダンで、いかに…

再び!にゃんとも猫だらけ展

「再び!にゃんとも猫だらけ展」(「再び」には「またたび」とルビ)は江東区のららぽーと豊洲内にある平木浮世絵美術館にて。猫好きで「猫芳」とも呼ばれた歌川国芳の作品を中心に、猫に関する浮世絵を集めた展覧会。行きたい! http://www.ukiyoe-tokyo.or…

池袋モンパルナス/宇佐美承

戦前、池袋の貸アトリエの集落に拠った、松本竣介、靉光、丸木位里・俊夫妻、寺田政明など、反骨精神に満ちた画家たちの青春を描いたノンフィクション。20年ほど前に出版された話題作で、読もう読もうと思いつつ未読で来たが、松本竣介の巡回展が行われるの…

浮世袋 国芳一門浮世絵草紙4/河治和香

「侠風むすめ」「あだ惚れ」「鬼振袖」に続く、奇想の絵師・歌川国芳の娘でやはり絵師の登鯉(とり)の青春の苦悩を江戸情緒たっぷりに描いた国芳一門浮世絵草紙シリーズの四作目。まだ二十歳を過ぎたくらいの年齢だろうが、江戸時代ではすでに年増であり、…

猫オブジェ@宮城県美術館

すっかり掲載し忘れていた猫オブジェ。アリスの庭なのでチェシャ猫なんだろうかと思うが、それにしては愛嬌がある。チェシャ猫ならヒトの悪そうなニヤニヤ笑いのはずだしね。

土偶風オブジェ@宮城県美術館

「アリスの庭」の一連のオブジェの奥に置かれているが、どうもアリス的イメージとはかけ離れているような・・・(笑)。

オブジェ@アリスの庭にて3

なぜか全裸男が馬にまたがってサックス吹いてます(笑)。

オブジェ@アリスの庭1

宮城県美術館に「アリスの庭」と名付けられた回廊があり、幾つものオブジェが置かれていた。「不思議の国のアリス」に登場するキャラクターなのだろうが、一度読んだきりでどんな連中が出てきたのかよく覚えていない。何かイメージがマザー・グースとごっち…

仙台散策 宮城県美術館

石巻での葬儀の前日に仙台の奥座敷・秋保温泉に宿泊したため、仙台を散策。宮城県美術館に寄ってみた。小企画展は「宮城の画家 大沼かねよ・二宮不二麿・加藤正衛」。どれも知らない画家だが、社会的なテーマを描く大沼かねよの作品には迫力があった。常設展…

葛飾北斎の娘・應為

「おんな北斎 天才浮世絵師は、二人いた!」という番組を見た。推測や再現ドラマを交えながら、葛飾北斎の娘・お栄(画号は葛飾應為(かつしかおうい))に焦点を当てたものである。 http://www.ytv.co.jp/hokusai/お栄は「百日紅/杉浦日向子」や「応為坦坦…

あだ惚れ 国芳一門浮世絵草紙2/河治和香

歌川国芳の娘である登鯉(とり=跳ねっ返りだが純情な江戸娘)を主人公に、江戸の風俗や切ない青春を活写する時代小説の第二弾。前作は「侠風むすめ」。経験もそれなりに踏んでいて、男女の道の奥深さを心得ている登鯉は、旗本の子息に惚れかけて悲しい思い…

朝顔図屏風/鈴木其一

本日のNHK新日曜美術館は「朝顔図屏風/鈴木其一」を採り上げていました。酒井抱一の弟子筋になるらしいのですが、深い紺色でうねる朝顔の生命力は、明らかに大師匠尾形光琳の「燕子花図屏風」の影響を思わせます。パノラミックで美しい構成は何ともモダンで…

ガンダーラ仏

画像はウィキペディアのマルチメディアコモンズから拝借してきたガンダーラ仏。オリエンタルな美しさがあり、とても好きな仏像彫刻です。上はシッダールタ王子だそうで、つまりお釈迦様でしょうか。日本画家の平山郁夫氏はガンダーラ仏関連のコレクションを…

応為坦坦録/山本昌代 

葛飾北斎の娘・お栄を主人公に、奇天烈な親子の日常を描いた時代小説。北斎及び「百日紅/杉浦日向子女史」ファンの長尾武之介さんに教えてもらったもので、見事に百日紅な感じだ。父親を鉄蔵呼ばわりする破天荒な娘は、父親北斎からオーイとしか呼ばれないの…

須田剋太

うらわ美術館で「生誕100年記念 須田剋太展 生命の讃歌」が開催中です。この人の画業についてはあまり良く知らないのですが、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズのイラストを描いていた人なので、荒削りで迫力のある画風は記憶に残っています。司馬遼太郎の…

興福寺の阿修羅

JR東海のCMは、「桜で京都」が終わったら今度は「阿修羅で奈良」ですね。興福寺の阿修羅像は、少年のようなりりしい顔立ちから「天平のアイドル」と呼ばれたりしますが、インド神話の中ではわりあい凶暴なキャラクターではなかったでしょうか。私は仏教系の…

歌川国芳

NHK教育・知るを楽しむ「ギョッとする江戸の絵画」は、岩佐又兵衛(荒木村重の息子である)、葛飾北斎、伊藤若冲など、奇想の画家を美術史家の辻惟雄が案内するもので、最終回は歌川国芳だった。怪奇・猟奇や色鮮やかな豪傑、役者絵など、さまざまな絵が残っ…

入江泰吉

昨日、テレビ東京系列の「美の巨人たち」で採り上げていた入江泰吉は、大和路の美しさを撮り続けた写真家である。焦点を当てていたのは「斑鳩の里落陽」という作品だが、法隆寺と夕日と雲のコントラストが、胸を締め付けるような郷愁を醸し出している。奈良…

フランシスコ・デ・スルバラン

11/4の土曜日、テレビ東京系列の「美の巨人たち」という番組ではフランシスコ・デ・スルバランというスペインの画家を採り上げていた。1600年代くらいに少しだけ活躍した宗教画家であるらしいが、その後、時代に取り残されたように忘れられていったとい…

アンリ・ルソー

本日のNHK教育「新・日曜美術館」はアンリ・ルソーを採り上げていた。絵の教育を受けておらず、日曜画家から出発したルソーは、初期の絵画ではボロクソに言われていたようだ。確かに人物のバランスや遠近感のない構成など、とても稚拙な感じがする。番組…