11/4の土曜日、テレビ東京系列の「美の巨人たち」という番組ではフランシスコ・デ・スルバランというスペインの画家を採り上げていた。
1600年代くらいに少しだけ活躍した宗教画家であるらしいが、その後、時代に取り残されたように忘れられていったという。
画風を見ると、オランダ絵画の巨匠レンブラントやフェルメールに似て、静謐な写実性が実に良い。こういう絵画が好きだなぁ。
聖ウーゴと食卓の奇跡
肉食をするべきか悩んでいるうちに眠ってしまった修道士たちだそうである(笑)。主題がよく分からないが、妙に生々しい修道士の表情が面白い。中央右寄りの、頭巾をかぶっていない修道士は、パトリス・ルコント監督作品に出てくる俳優に似ているような・・・。
神の子羊
この迫力はどうだろう。写真のようなリアリズムを持ちながら、写真では表現し得ない深い悲哀を感じさせる。この絵画の前で涙する観衆もいるそうだ。ただ、そこまでの感動は、キリスト教的な背景があるからではないかとも思う(モーツァルトとフォーレのレクイエムのCDを所持しているが、確か「神の仔羊」という一章があったような気がする)。
静物
この陶器の質感の美しいこと。どうやれば照り輝く表面の肌を描出できるのか、図工音痴には謎だ・・・。