本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

油ぞうめん二態

本日のNHKきょうの料理は、メシタビと称して料理研究家のケンタロウ(妙な芸名を名乗っている時点で料理研究家ではなくタレントだ)が奄美の油ぞうめんを訪ね歩いていた。通販でhttp://ameblo.jp/soundspal/"奄美のCDショップにお世話になっているため、何か…

飛ぶ教室/エーリヒ・ケストナー  山口四郎訳

光文社古典新訳文庫版の「飛ぶ教室/ケストナー」について下記のように書いたことがある。 http://lmp.nobody.jp/zakki_chou/06/tsurezure06.html#tobu_kyoushitsu 光文社古典新訳文庫版はとても不自然な翻訳に思えたが、その訳者がこき下ろしている(と思わ…

シャングリ・ラ/池上永一 

沖縄の風土や伝承や土俗をモチーフに、ユーモラスで切ないファンタジーを書いてきた池上永一だが、今回は真っ向からの大作SFである。近未来の東京は、ヒートアイランドや温暖化によって熱帯と化しており、政府は空へ伸びる人口都市アトラスを建設するが、入…

頭痛と血圧

偏頭痛に関しては時折ネタにしていますが、昨日も朝から頭が重く、更に、体を動かした時の脈動と共に激しく痛むという、一番嫌なパターンの頭痛でした。普段から常用しているロキソニン(のジェネリック)が切れていたため、致し方なく病院へ。風邪を引いた…

ページランクの謎

団体サイトを管理するヘナチョコウェブマスターとしては、アクセス数や検索エンジンのランキングに一喜一憂するわけですが、あるキーワードで検索した時のGoogleでの順位が何と4ページ目まで下がってしまいました・・・。以前は2ページ目に表示されており…

朝顔図屏風/鈴木其一

本日のNHK新日曜美術館は「朝顔図屏風/鈴木其一」を採り上げていました。酒井抱一の弟子筋になるらしいのですが、深い紺色でうねる朝顔の生命力は、明らかに大師匠尾形光琳の「燕子花図屏風」の影響を思わせます。パノラミックで美しい構成は何ともモダンで…

峠 慶次郎縁側日記/北原亞以子

富山の薬売りが碓氷峠で追いはぎに襲われて逆襲し、谷底に突き落としてしまう。自分のしたことが恐ろしく、名前を変えて江戸に潜んでいる薬売りと所帯を持った女にも過去があり、ちょっとした罠や落とし穴を回避出来るか出来ないかが人生の峠になっているこ…

ただマイヨ・ジョーヌのためでなく/ランス・アームストロング

ツール・ド・フランス(http://ja.wikipedia.org/wiki/ツール・ド・フランス)で未踏の7年連続総合優勝の偉業を成し遂げたランス・アームストロングの自伝であり、闘病記であり、ツール・ド・フランス挑戦の記録である(クレジットの著者名にはLance Armstr…

新盆

わたし事ですが、父の新盆と言うことで、親戚が供花を贈ってくれたり、住職が読経に来てくれたりして、しばらく仏事にいそしんでおりました(と言うより、来客が多いので家を必死で片づけていたという方が正しいですが)。住職の読経が朗々と響き渡るのでち…

笹色の紅 幕末おんな鍼師恋がたり/河治和香

幕末動乱の時代を舞台に、女郎あがりの鍼師おしゃあと、塩飽出身の朴訥な幕府軍艦水夫(かこ)庄八の長年に渡る恋を描いた連作時代長編。反骨精神が強く偏屈で、その割りに純真なおしゃあは、私娼窟に売られ遊女となった過去があるが、抱えた遊女を大事にす…

おせがき

檀家になっている寺で行事がありました。熱心な仏教徒ではなく、寺請け制度の名残である檀家制にも疑念を持つ方ですが、民俗文化としての宗教には興味がありますので、それなりに面白く拝見して来た次第です。墨染めの衣を着た僧侶が20人ほども並んで読経を…