本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

いつもの、ネーコ(ハライチ風に)

朝、雨戸を開けたら、「いつもの、ネーコ(ハライチ風に(笑))」が道路に座り込んでいたので撮影。12倍ズームで寄ってトリミングしております。 右むいて ボーっとして 何見てんだよ!

日本橋バビロン/小林信彦

著者の生家のあった両国(現在の東日本橋が本来の両国で、現在の両国は東両国であったらしい)と、生家である老舗和菓子屋の衰亡を語っている。私小説と言うほどドロドロしていないので叙事詩と呼ばれるのが嬉しいと書いていたが、まぁやはり私小説であろう…

全然色気のない女性俳人?(笑)

僕はどんな夢を抱かなかったかは院生俳人(一部的には有名)のブログだが、野の蝶をみな懐中にかくしけり 宇多喜代子というエントリーに下記のような一節がある。 宇多さんの俳句の印象として、 女性俳句史のうえに位置づけたとき、 「全然色気のない女性」…

間道 見世物とテキヤの領域/坂入尚文 

東京芸大彫刻科を中退後、ジオラマや怪獣作成を仕事にしていた著者は、芸大の先輩に誘われてグロテスクな蝋人形の見世物小屋に参加し、後には飴細工のテキヤとなる。本書は見世物とテキヤの業界や旅稼業の実態を綴ったノンフィクションで、真っ当な社会の周…

あじさいの里 白鳳庵にて

横浜市瀬谷区にある「あじさいの里 白鳳庵」は個人邸宅だが、開花期だけあじさい庭園を開放している。昨年に続いて今年も見頃のあじさいが堪能できた。

烏金/西條奈加 

近未来の日本に出現したバーチャルな江戸が舞台の「金春屋ゴメス」でファンタジーノベル大賞を受賞した著者には真っ当な時代小説も書けるんじゃないかと思っていたが、案に違わなかった。本作は時代人情金融サスペンスとでも言う感じだろうか。烏金とは、朝…

FinepixとLUMIX

母が定額給付金(まだ手元には来ておりませんが(笑))でデジタルカメラを買いたいと言いだした。2万程度で高齢者が簡単に使えて画質の良い物を心がけて探したところ、富士フイルムのFinepix F200 EXRの価格がかなりお買い得になってきているのを見つけ、…

放送禁止歌/森達也

ドキュメンタリー監督である著者がかつて番組で採り上げた放送禁止歌について、更に詳細に取材して記したスピンオフのノンフィクション。岡林信康の「手紙」「チューリップのアップリケ」、なぎら健壱の「悲惨な戦い」、赤い鳥の「竹田の子守唄」、つぼイノ…

日本中世に何が起きたか 都市と宗教と「資本主義」/網野善彦

鋼鉄式日記を拝読して関心を持った。この本は未読だったが、網野史学には以前から興味があるのだ。中世の非農耕・非定住の金融商工芸能宗教などに携わる人々の姿を掘り起こしてきた網野善彦だが、雑誌に寄稿したものや講演録などを編集し、網野史学を分かり…

武士道セブンティーン/誉田哲也 

武士道シックスティーン続編。剣道を、武士道を基とする武道であるとの覚悟を思い始めた女子高校生剣士二人の成長を爽やかに描いた剣道青春小説。宮本武蔵を心の師とする磯山香織は、己さえ勝てばよいというがむしゃらな剣道から、人を思いやり、謙虚であり…

ジャガイモの花

近所の畑で咲いていました。ジャガイモはナス科植物なので、ナスの花やナス科園芸植物(ツルハナナスとか)にも似通って綺麗です。ジャガイモの根にトマトをついだ植物が三十年ほど前に話題になったように思いますが、これも同じナス科植物だから出来たこと…

自転車をめぐる冒険/疋田智・ドロンジョーヌ恩田

自転車ツーキニストという言葉の産みの親であるコラムニスト(本業はプロデューサー)が、あちこに発表した自転車コラムに、妻(サイ)クリスト兼イラストレーターのドロンジョーヌ恩田がツッコミと挿し絵を入れた、実に楽しい自転車本である。「自転車は健…