本・花・鳥(ほん・か・どり)

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FinepixとLUMIX

母が定額給付金(まだ手元には来ておりませんが(笑))でデジタルカメラを買いたいと言いだした。2万程度で高齢者が簡単に使えて画質の良い物を心がけて探したところ、富士フイルムFinepix F200 EXRの価格がかなりお買い得になってきているのを見つけ、これを薦めた。

撮影素子は1/1.66型とコンデジではかなり大きく、描画エンジンは最新式(ダイナミックレンジが広く、白飛び・黒潰れを抑えるそうだ)、オートもかなり高性能らしく、初心者でも簡単きれいに撮れるようだ。おそらく、普及型コンデジの中では最も画質が良いものの一つだと思う。なんでこんなにお安いんだろう(笑)。

通販で注文し、現物が手元に来た(「定額給付金は地元で使え」と言うが、より安い物を求めてしまうのが消費者だ)。まずは自分が慣れてそれから母に教えなければならないので、早速手に取ってみたところ、結構小さいのに驚く。ネットでのレビューを見た限り、流行のタイプより大きくて持ち重りがすると言うことだったが、自分にはこれでも小さく、保持するのがあぶなっかしい。母くらいにはちょうど良いのかもしれないが、これ以上小さかったら自分では使うきになれない。

画質の方も未だ性能を引き出せておらず、まぁこんなもんかなという感じだ。で、自分のLUMIX FZ-7をマクロで撮ってみた(手持ちストロボ発光だが、それでも多少ブレているような気がする)。追々慣れていこう。



このFZ-7はいわゆるネオ一眼と呼ばれるタイプである。開放F値がそこそこ大きく、高倍率ズームを搭載しているのでレンズ交換不要、シーンモードで簡単に撮っても良し、マニュアル露出・露出補正・オートブラケットなどで凝った撮影も出来る。デジタル一眼の撮影素子(少なくともAPS-Cサイズ)には憧れるが、システムの構築はコストがかかるし面倒だし、オール・イン・ワンで高機能なこのタイプは、ものぐさな自分にはちょうど良い(笑)。

ただ、デジイチの価格がこなれてきてコンデジから乗り換えるエントリーユーザーが増えているせいだろう、このクラスは苦戦しているそうである(LUMIXシリーズのHPでも扱いが冷遇されているような・・・)。せっかくパナソニックなのだから、マイクロ・フォーサーズ規格くらいで出したら良かろうに。手軽に美しい写真が楽しめるこのクラスはもっと評価されても良いはずだ!。

FZのデザインは、明らかに昔のカメラを意識したものだと思う。レンズが前に付きだしていて(保持しやすさが利点)、軍艦部らしきものも存在感がある。ガタイが大きい分だけダイヤル類の配置にも余裕があり、携帯性を除けば非常に使いやすい(ポケットにカメラを入れて持ち歩きたいこともあるが、これは携帯電話任せで済むかもしれない)。

昨今のカメラは液晶パネルで操作しなければならないのが複雑で面倒だ。ダイヤルがあれば非常に分かりやすいはずで、ダイヤルは表示系と入力系がダイレクトにつながっていて人間工学的に優れているという話をどこかで見たことがあるが、すべてがダイヤル操作で済むカメラなど、普及クラスではほとんどあり得ない。

FZ-7も、設定次第で種々の使い方が出来るはずだが、マニュアルがなければ全ての機能を使いこなすことなど不可能で、その点でも昔のカメラは楽チンだったなぁと思う(笑)。FZ程度でも使い勝手は悪くないので、まぁ良しとすべきか。

このカメラのポイントのもう一つにパナソニック製というのがある。FZシリーズの嚆矢FZ-1が出てきた時、ユーザー本位のカメラレビューサイトで結構評価が高かったのを覚えている。カメラ専門メーカーではなく家電メーカーがいかにもカメラっぽいカメラを作ってしまったのが面白く、いつかはこれが欲しいなぁと思ったのだ。パナソニック製だから堅牢さでも信頼が置けると思っている。このカメラを長く使いたいし、買い換える時にはまたこのシリーズにしたいので、製造打ち切りなんてことがないよう願わずにいられない(笑)。

↓FZ−1
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=DMC-FZ1