本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

スポーツ

七帝柔道記/増田俊也

文庫化にて再掲(という名の使い回し)。 著者が過ごした北海道大学柔道部の過酷な練習の日々を描く柔道青春小説。七帝柔道とは戦前の高専柔道の流れを汲む寝技中心の柔道で、現在も北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大…

箱根駅伝8区&今日の独り言

箱根駅伝が数キロ離れた国道を通るので、よく近くの店に車を入れて見物に行く。本日は復路8区の見物。沿道の人だかりで、身を乗り出す人間にジジイが文句を言うと、言われた方の女性三人連れが写真を撮ってネットに曝しているらしきひそひそ話が聞こえて来…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎夏海 

文庫化にて古い投稿を再掲(落ち穂拾いとも言う(笑))。 少し前の話題作。ひょんな事から進学校の野球部女子マネになった川島みなみはマネージャーが何をすればよいのか分からず、本を参考にしようと経営学のバイブル「マネジメント」を手に取ってしまい、…

駅伝&遊行寺&今日の独り言

沿道のドラッグストアに車を止めさせてもらい(買い物はした、いや、させていただいた(笑))、駅伝観戦。青学のぶっちぎりで観「戦」にならないけれど。あっという間に通り過ぎていく選手たちだが、険しい顔が数十センチのところを通り過ぎて行くのはやは…

白い恋人たち&オリンピック・ファンファーレ&テーマ

一昨日、寝しなにFMを点けたら「白い恋人たち」が流れていて陶然と聞き入る。昔のスキー場では定番の曲で、なんともロマンティックな曲だが、映画自体はグルノーブル冬季オリンピックの記録映画で至ってクール。詩情のの漂うドキュメンタリー映画ではあるけ…

武士道エイティーン/誉田哲也 

文庫化につき再掲。武士道シックスティーン、武士道セブンティーンに続き、剣道に打ち込む二人の女子高生を描いた痛快な青春小説である。前二作は、狷介で孤高で猪突猛進で傲岸なまでに自尊心の高い磯山香織と、おっとりのんびりしながら芯に強いものを持っ…

日本人は駅伝がお好き?

箱根駅伝は東洋大の総合新記録で優勝。区間賞(新記録)連発の攻めて攻めての作戦は見応えがあったなぁ。9区でやや失速した選手がいたけれど、新記録の足を引っ張らない程度に頑張れたと思えば、彼にも功績があったと言うものだ。ジャンプや体操の団体もそ…

駅伝見物

箱根駅伝がわりあい近くを通るので、異様に寒くなければ見に行くことがある(寒いときは車ですれ違ったり・・・(笑))。三区中継所から数kmの場所での見学だが、かなりの人の出だった。正月に遠出するわけでもない近所の人たちが暇つぶしに見に来るのだ…

魁皇引退

名物大関がついに引退。幕内在位記録を作った頃には「記録にこだわって相撲を取っている訳じゃない」と言っていたが、勝ち星記録を作ったところでの引退は、やっぱり記録を意識していたらしい。前人未踏の記録なのだからそれも当然ではある。右上手を取れば…

相撲の醍醐味

寄り、投げ、出し投げ、はたき、送り出し、渡し込みなど、相撲の技は流れの中でいろいろと変化する。それぞれが関連し合っているのだが、押っつけ、引きつけ、寄りと言った、基本的な力比べの方が多彩な技より見ていて面白い。力試しの神事だったからかなぁ…

「気は優しくて力持ち」であれば・・・

相撲界が野球賭博騒動で揺れている(ようだ)。というより、マスコミが大騒ぎしているのか。 薬物のように深刻な社会問題となる訳でもなく、被害者がいる訳でもない。それでも、賭博組織との関わりは、私的な胴元を許さない法律と、「国技」とか「品格」とか…

武士道セブンティーン/誉田哲也 

武士道シックスティーン続編。剣道を、武士道を基とする武道であるとの覚悟を思い始めた女子高校生剣士二人の成長を爽やかに描いた剣道青春小説。宮本武蔵を心の師とする磯山香織は、己さえ勝てばよいというがむしゃらな剣道から、人を思いやり、謙虚であり…

武士道シックスティーン/誉田哲也

二人の剣道少女が交互に語り手となり、それぞれの成長を描いていく剣道青春小説。この作家、元々はハードボイルド畑の人で、人が死なない小説は初めてだそうである(笑)。 磯山香織は、反則まがいの関節技も交えたような攻めの剣道を得意とし、勝ち気、負けず…