本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

○○飯(笑)

便所飯という言葉を最近の新聞で知った。学者が書いていたもので、昨今の若者は、一人で食事をしていて「友達のいない奴」と思われるのが嫌さに、トイレに籠もって食事をすることを言うそうだ。都市伝説だという説もある一方、確かにそういう傾向があるとい…

快盗タナーは眠らない/ローレンス・ブロック

元アルコール中毒の探偵が己と闘いながら事件と対峙するマット・スカダーシリーズや、泥棒と古本屋を兼業するバーニーが活躍する軽妙なシリーズなどで人気のあるローレンス・ブロックだが、60年代に執筆していた軽スパイ物が今頃になって翻訳されたそうだ。…

リスト

畏友(と言わせて頂くのもおこがましいのですが)屁爆弾さんがはてなキーワードにはどんな言葉が登録済みなのか試しに文字打ちしてみてもいいですかリストというエントリーをされていまして、面白そうなので真似させて頂きました(←独創性のない奴)。下記の…

カネ

新聞でよく見る「政治とカネ」という表記がどうも嫌だ(「ヒト・モノ・カネ」なんて使い方をすることもある)。何故、「金」とか「資金」とか、何なら「お金」とか書かないのだろう。「金」では金属と紛らわしいのか、「資金」だと綺麗そうな感じなのか、「…

ぐるぐるまんでる

複雑系―科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち (新潮文庫) かつてSF者だったせいで、宇宙、天文、生命科学などに入れ込んでいたことがある。理系音痴なので入門書止まりではあるが、驚くべき科学的真実にワクワクしたものだ。その手の本の一冊が「…

お江戸風流さんぽ道/杉浦日向子

お江戸風流さんぽ道 (小学館文庫) 杉浦女史が江戸の生活やファッションや食を語った「ごくらく江戸暮らし」と、テレビ版組の講義録「ぶらり江戸学」を一冊にまとめたもの。江戸の楽しさ、面白さが興味深く綴られている。・枯野見、氷鉢見(凍った池を眺めて…

プリズンホテル

プリズンホテル 1 夏 (集英社文庫) プリズンホテル 2 秋 (集英社文庫) プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫) プリズンホテル〈4〉春 (集英社文庫)安倍譲二同様に極道作家の異名を取る浅田次郎は、「極道放浪記」「勇気凛々ルリの色」などの爆笑犯罪スレスレエッ…

塀の中の懲りない面々/安倍譲二

塀の中の懲りない面々 (文春文庫)ベストセラーになったユーモア獄中エッセイ。この人、デビュー当時は特異な経歴が面白く、同じような内容の著作を何冊も出していたが、ネタが切れたのか、後が続かなくなったような。

囚人同盟/ デニス リーマン

囚人同盟 (光文社文庫)こちらは獄中ピカレスクロマン。この著者も終身刑の受刑者らしい。 一人の風変わりな囚人によって獄内の雰囲気が変わり始め、ついに不正をしている刑務所長を追い詰めていくという痛快な物語。

LONESOME隼人/郷隼人

LONESOME隼人アメリカで犯罪を犯し、終身刑を受けている懲役囚の歌文集。この人は朝日歌壇の常連で、短歌を時折目にするが、刑務所暮らしの悲哀や事件や望郷の思いを壮絶な諧謔と抒情で綴って印象的である。大坂朝日に連載されたエッセイが併録されているが…

刑務所の王/井口俊英

刑務所の王 (文春文庫)大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件で服役した著者が、拘置所内で知り合った伝説の犯罪者について記した評伝。ふとしたことで人生を誤って収監された後、全国の刑務所内に張り巡らされた秘密結社の権力者となっていく主人公が痛快。

獄窓記/山本譲司

獄窓記 (新潮文庫)秘書給与流用詐欺で逮捕された元国会議員が、己の犯罪の来し方と、障害者の世話係を命じられた獄中の日々を綴ったノンフィクション。障害者の収監問題にも一石を投じて話題になった本だ。妙に漢語を多用した文章は自己陶酔的だし、一方的な…

獄中記 地獄篇/ジェフリー・アーチャー

獄中記―地獄篇 (角川文庫)国会議員兼ベストセラー作家が、(本人の言うところによれば)どうでもいいような微罪なのに判事の悪意によって二年間の獄中生活を余儀なくされた顛末を、収監された初日からを詳細に綴った獄中日記。さすが、転んでもただでは起き…

獄中本

獄中記というのはどうも癖になるようで、何冊かを読了済みだ。普通の人の目には明らかにならない閉鎖的な世界で特異な経験を経てきた人間たちばかりなのだから、興味深いことは間違いないが、そう言っては失礼か。自分自身は閉所恐怖症なので(MRIが大嫌い(…

武士道シックスティーン/誉田哲也

二人の剣道少女が交互に語り手となり、それぞれの成長を描いていく剣道青春小説。この作家、元々はハードボイルド畑の人で、人が死なない小説は初めてだそうである(笑)。 磯山香織は、反則まがいの関節技も交えたような攻めの剣道を得意とし、勝ち気、負けず…

午前3時のルースター/垣根涼介

旅行会社勤務の長瀬に、中堅企業のオーナー社長から、孫の慎一郎のベトナムへの旅に個人的に添乗してくれないかという依頼がある。慎一郎の父親(社長の娘婿)は新規工場開発の為にベトナムで奔走していて行方不明になっているが、テレビのドキュメンタリー…