本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

記録

江戸の繁盛しぐさ こうして江戸っ子になった/越川禮子

江戸の繁盛しぐさ―イキな暮らしの智恵袋 (日経ビジネス人文庫)数年前、朝日夕刊のマリオン欄に江戸のマナー「江戸しぐさ」に関するコラムが出ており、興味深く読んでいた。公共広告機構のCMにもなっていて、わりあい最近まで流れていたはずだ。著者はマーケ…

塀の中の懲りない面々/安倍譲二

塀の中の懲りない面々 (文春文庫)ベストセラーになったユーモア獄中エッセイ。この人、デビュー当時は特異な経歴が面白く、同じような内容の著作を何冊も出していたが、ネタが切れたのか、後が続かなくなったような。

LONESOME隼人/郷隼人

LONESOME隼人アメリカで犯罪を犯し、終身刑を受けている懲役囚の歌文集。この人は朝日歌壇の常連で、短歌を時折目にするが、刑務所暮らしの悲哀や事件や望郷の思いを壮絶な諧謔と抒情で綴って印象的である。大坂朝日に連載されたエッセイが併録されているが…

刑務所の王/井口俊英

刑務所の王 (文春文庫)大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件で服役した著者が、拘置所内で知り合った伝説の犯罪者について記した評伝。ふとしたことで人生を誤って収監された後、全国の刑務所内に張り巡らされた秘密結社の権力者となっていく主人公が痛快。

獄窓記/山本譲司

獄窓記 (新潮文庫)秘書給与流用詐欺で逮捕された元国会議員が、己の犯罪の来し方と、障害者の世話係を命じられた獄中の日々を綴ったノンフィクション。障害者の収監問題にも一石を投じて話題になった本だ。妙に漢語を多用した文章は自己陶酔的だし、一方的な…

獄中記 地獄篇/ジェフリー・アーチャー

獄中記―地獄篇 (角川文庫)国会議員兼ベストセラー作家が、(本人の言うところによれば)どうでもいいような微罪なのに判事の悪意によって二年間の獄中生活を余儀なくされた顛末を、収監された初日からを詳細に綴った獄中日記。さすが、転んでもただでは起き…

エンデュアランス号漂流/アルフレッド・ランシング 

第一次世界大戦の始まる頃、南極大陸横断を試みたイギリスの探検隊の航海船が流氷帯に閉じこめられ、漂流の末に氷に圧迫されて沈没、総勢28名の探検隊がいかに苦難の末に生還したかを描くドキュメンタリー。リーダーのシャクルトンは、情熱家、夢想家、や…