本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

仏事あれこれ(7)喝!

父の葬儀に関して思い出したのですが、よく「引導を渡す」と言いますね。↓ウィキペディアより 1 仏教語。衆生を導き、仏道の正法に引き入れること。 2 1から転じて、仏教における葬送儀礼の1つで、葬儀において僧侶が死者に対して読経を行った後に読誦され…

比類なきジーヴス/P・G・ウッドハウス 

おそらく戦前と思われるイギリスを舞台にしたユーモア小説で、イギリスではかなりの人気作品らしく、シリーズ化されている。語り手は貴族のどら息子バートラム・ウースター(バーティ)。一応オックスフォードを卒業しているらしいが、定職もなく遊び暮らせ…

潜入ルポ アマゾン・ドット・コム/横田増生

「アマゾンドットコムの光と影」改題。 かつて物流業界紙の記者だった著者が、書籍ネット通販大手アマゾンの物流センターにアルバイトして潜り込み、アマゾンの急成長の秘密を探ったルポルタージュ。 アマゾンは秘密主義の会社だそうで、取材のガードは固く…

鎮火報 Fires's out/日明 恩(たちもり めぐみ)

生意気な若き消防士を主人公とする青春ハードボイルド。この作家は制服組公務員を主役にするのが好きだなぁ。父親が殉職した消防士である雄大は、ヒロイズムに陶酔して命を落とした父親を疎んでいるが、成り行きで、楽して得する公務員である消防士になり、…

メタボ〜

逆流性食道炎と偏頭痛持ちなので、隣接市内にある耳鼻科(気管食道科・内科・小児科も標榜)で薬を貰っています。ジェネリックなので大変お安いのがありがたいのですが、とうとう高血圧を指摘されてしまい、血圧手帳まで出てしまいました(降圧剤は出ていま…

ミネストローネもどき

高校生の頃ハンバーガーショップでアルバイトをしておりまして、そこのメニューにミネストローネというトマト味の野菜スープがありました。これがなかなか美味だったので、家でも作るようになりました。本格的にはマカロニなどのパスタ類が入るようですが、…

傷 慶次郎縁側日記 /北原亞以子

単行本で出た当時に一度読み、凄く面白かったのだが、続刊ラッシュに追いつけなくなって挫折。文庫化されたものを再読したがやはりとても良い。全体にはユーモラスで人情豊かで少し苦みが利いた連作時代小説だが、最初の一編だけがむやみに哀切である。 南町…

カンタン刑

式貴士は、80年代にシュールでグロテスクで奇抜でセンチメンタルな、優れたSF短編を発表していた作家で、90年代になってからは名前を聞かなくなっていましたが、このほど光文社文庫の新刊に収録されました(内容は新編集のようです)。もう20年ほど前に読ん…

芸能人は歯が命

抜歯&初めての入れ歯プロジェクト進行中ですが、入れ歯になる空隙の隣の歯(神経を抜いて治療済み)の歯に痛みが生じ、歯科医師より「抜髄しているのに痛みがあるのはおかしい」という指摘がありました。おそらく治療したもっと先の方で炎症を起こしている…

階段途中のビッグノイズ/越谷オサム

主人公の神谷啓人はやや気の弱い、まじめなロック少年である。所属していた軽音楽部の上級生が覚醒剤で逮捕されるという不祥事があり、軽音楽部の廃部が決定。思考停止のまま後かたづけをしているところに、馬鹿な上級生に嫌気がさして幽霊部員になっていた…