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仏事あれこれ(7)喝!

父の葬儀に関して思い出したのですが、よく「引導を渡す」と言いますね。

ウィキペディアより
1 仏教語。衆生を導き、仏道の正法に引き入れること。
2 1から転じて、仏教における葬送儀礼の1つで、葬儀において僧侶が死者に対して読経を行った後に読誦される法語。また、法語などを授ける行為・作法をいう。

比喩的に「あきらめさせること」の意で用いられることが多いと思いますが、実際の「引導」を父の葬儀で目撃しました。父の来し方を朗々と披瀝した後、「か〜〜〜つっ!」とやる訳ですが、この、いわゆる「喝を入れる」が異様に大声でびっくり。後方に座っていた従弟の話によると、読経中居眠りをしていた叔母二人が飛び上がったそうで・・・(笑)。

父は自分の代に曹洞宗から臨済宗に宗旨替えしてしまいました。同じ禅宗ですし、さほど違いはあるまいと思っていたのですが、父方の葬儀で、いまだかつてあのような「喝」は聞いたことがなく、その辺を住職に聞いてみたところ、どうやら住職のオリジナルっぽかったようです(笑)。