野鳥の本
気鋭の鳥類学者による鳥エッセイ。鳥類の形態、生体、分布、環境問題、人間との関わりなどを、ギャグを交えた楽しい文章で綴っている(よくも後から後から面白い言い回しを思い付くものだ(笑))。NHKスペシャル「東京ロストワールド」南硫黄島の探検メンバ…
著者は野鳥保護活動でも有名なミステリー作家である。本作はその領域でのミステリーとあって鳥好きとしては興味を持たずにいられない。主人公の宗像翼は鳥類学を専攻する大学四年生。上級生に恋をし、特に目標があった訳でもないのに上級生のいる方へ進路を…
野鳥好きの著者が野生のコウノトリ観察のために訪ねたエストニア旅行記。北欧東欧に位置する小国の常で近隣の大国に支配された恨みを残しつつ、豊かな自然とそこに暮らす魂の美しい人々を描いている。正直なところ、旅行記などでいくら風景を美しく描写され…
身近な野鳥の写真に数行のキャプションを添えた、言わば野鳥ブログのごとき体裁である。野鳥カメラマンを自称しているが、退職後に始めたものらしいし、さほど精細ではない写真からしても正にブロガーのレベル(機材の亀爺いだったらもっと写真自体はきれい…
野鳥観察を愛好する著者が、渡り鳥の観察記録と、なぜ渡るのかという根源的な問いと、旅をする人間を重ね合わせて哲学的なまでの考察を展開する野鳥エッセイ。渡り鳥とは言っても、暖かい地域を旅する南国的な鳥ではなく、オオワシ、オジロワシ、海鳥など、…
野鳥観察を愛好する著者が、渡り鳥の観察記録と、なぜ渡るのかという根源的な問いと、旅をする人間を重ね合わせて哲学的なまでの考察を展開する野鳥エッセイ。渡り鳥とは言っても、暖かい地域を旅する南国的な鳥ではなく、オオワシ、オジロワシ、海鳥など、…
アメリカのバードウォッチング界に「イヤーリスト=一年間で何種類の野鳥を見られるか」を競うビッグイヤーと呼ばれる競争があり(副題にあるような競技会ではなく、あくまで個人的な名誉競争である)、1998年にビッグイヤーに挑んだ三人のバーダー(探…
コミックモーニングに連載の野鳥漫画ということで、亡くなられた網友の鳥師匠もファンでおられたと聞いていたが、図書館にあったので読んでみた。野鳥漫画というより、北東北に住む著者が、鳥とか虫とか樹木とか植物とかの、身の回りの自然をコミカルに語っ…
本書は再読で、前回は7年前に江戸の園芸や行楽に興味があって読んだのだが、今回は野鳥への興味から。著者は野鳥の会関連の方らしく、その方面の著書が多数ある。花見、蓮見、不忍池のシギ、鶯(上野周辺の鶯は京都から移入したとか)、虫の音、蛍、チドリ…