著者は金融や投資について詳しく、その方面の著作が多数ある作家。金融小説なども書いているらしい。
本書は、株式、投資信託、不動産投資、宝くじなど、世の中に数多ある投資法のメリット・デメリットを詳細に教えてくれるが、もちろん投資必勝法などは書いていない(笑)。
株式用語など、通り一遍では分かりにくい部分も多い。ただ、証券会社や銀行の言うがままに投資商品を売りつけられることは避けることが出来る程度の知識は身に付きそうだ。営業は、客が儲かる商品を売るのではなく、手数料が稼げる商品を売りたがると思った方がいいらしい(昨今ではかんぽや郵便局での投信販売を見れば頷ける)。
著者の言うことがすべてではなかろうが、年金不足2000万問題が出てきた折しも、投資に目を向ける人が増えているそうで、無闇に手を出さず、本書あたりで勉強してからでもいいかもしれない。
ところで表題の億万長者入門だが、一般サラリーマンでも共稼ぎで収入の15%を貯蓄に回せば退職までに一億貯められるということだ。
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/05/20
- メディア: 新書
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