本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

61歳の小型二輪AT免許挑戦記①

子供の頃から二輪が好きで、大人になったら免許を取って大きなバイクに乗りたいと思っていた。


で、高校生の時にまずは原付免許。50問の試験問題に9割正答できれば合格だったかな。現在は取得時に講習があるようだが、当時は合格即免許だった。


ただ、原付を買う資金はなく、たまに友人のを借りて乗り回していた。当時乗ったのはホンダCB50やヤマハMR50(イモアール50の異名があった(笑))。どちらもマニュアル車でそれなりに楽しく乗れた。CB50で都内から三浦半島までツーリングに出たこともあるが、臆病になった今になってみれば無謀なことしたなぁ、でも若さの証だったなぁなどと思うのである(急激にシフトダウンしたら後輪がロックして流れ、側壁にぶつかるのを覚悟したり)。


高校卒業後、予備校への通学用にヤマハタウニーを使用したが、原付免許が失効した後に乗り回していて警官に検挙され、これも乗らなくなってしまった。以後、二輪への恐怖感もあり、普通免許を取ってからは四輪一択の生活を送ってきた。


普通免許があれば原付一種に乗れる。しかし原付一種には30キロ制限があるし、交差点の二段階右折など面倒であり、道路の流れに乗れないことで却って危険に思われた。


しかし二輪好きは変わらず、本屋でバイク雑誌を眺めてはこれもいいなぁあれもいいなぁなどと考えていたのである。


そして月日は流れ、ネット全盛時代。ネット内でバイク情報が見られるし、若人の時代を過ぎてから二輪免許を取得する人の体験記などもあり、小型ATなら取れるかな、普通免許あれば学科は1時間で済むしな、などと思うようになってきた。


しかしなかか踏み出す勇気はないまま幾星霜、ついに還暦オーバーになってしまった。そして、この先バイクに乗れる年数はどんどん少なくなっていくのだと思い至り、ついに取得を決意。教習所の門を叩いたのだった。


教習に先立って適性診断を受けたが、運動能力の判定結果は恐ろしく低く、先が思いやられるぞ・・・。


そして迎えた技能1時間目。てっきりシミュレーターによる模擬走行だと思っていたが、いきなりの実車。簡単に取り回しの説明を受けた後、いきなり走り出したのだった(気分は尾崎豊か?などと考えている余裕はない)。


教習車はホンダリード125。ほどほどの大きさながらやっぱり原付一種とは違う加速感。アクセルをひねればグインとスピードが出ていく。そしてクランクやらS字やら8の字やら急制動やら、超初心者としてはかなりハードルの高いスタートとなった。


8の字は、最初は枠からはみ出したがぐるぐる回っているうちに何とか出来るようになった。クランクもS字もまぁまぁ出来た。隘路を低速で通るというコースではバランスを崩して両足着いてしまった。急制動が及第になっておらず、おそらく1時間の補習が付きそう・・・(トホホ)。でもまぁ楽しいし頑張るのだ!