8月初頭、ハスの花を見たくて鶴岡八幡宮に行こうと思ったら、もう終わりかけらしかった。今年はすべての植物のサイクルが早いと聞いているし、花菖蒲に続いてハスも乗り遅れたかと嘆いていたが、光明寺の大賀ハスがまだ咲いているということで行ってみた。
ここには数年前にもハスを見ようと思って来たことがあるが、駐車場が海水浴用の有料になっているので諦めたことあり。駄目なら駄目でいいやと思って行ってみたら、どうも半分を有料用に貸しているらしく、受付をやっている兄ちゃん(なかなかの二枚目である)がお寺さんのスペースはあちらと教えてくれた。
山門、本堂とも立派な作りであり、さすが浄土宗の古刹だなぁと関心。叔父一家が浄土宗に改宗しているので仏事で「ナンマンダブ」と唱えることもあり、あながち無縁でもない。叔父は闘病の末に亡くなったが、叔母は4年前に突然この世からいなくなったので(墓には老眼鏡が入っているらしい)、叔父夫妻の冥福を念入りにお願いする。
肝心のハスだが、満開は過ぎたものの幾つかきれいに咲いていた。小さなハス池だが、それはそれで風情がある。ハスは極楽浄土に咲く花でもあり、極楽往生を願う浄土宗とは平仄が合っているような気がする。それにしても二千年前の、それもたった一粒の種からよく蘇ったものだ。
本堂の横に枯山水の庭園があるのはどう言う訳だろう。どちらかと言えば禅宗のものであろうに。
裏山に展望台があるというので登ってみたら富士山が見えた。
初めて来たが、いいお寺だった。