本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

宮城二泊三日の旅3 合同法要&万石浦

朝食が別のホテルになるので、朝も少し立町周辺を徘徊。街中の中心部にも被災の後が残っている。

二日目、法要が執り行われる門脇町の西光寺へ。ここも大きく被災したが、本堂の二階に避難して助かった人も多かったと聞く。一階には相当に泥が流れ込んだだろうが、きれいになっていた。

西光寺の副住職が、門脇小*1の校庭まで入ってくる観光客が多いけれど、外壁が剥落してくるので近づきすぎないよう注意するんだ、と言うようなことを話していたのが印象的。と言うわけで観光客は外壁の剥落に注意しましょう。

確かに観光客は多そうだ。観光バスも見かけた。彼らの落とす金は復興の一助になろうが、しかし被害を見物されるのは複雑だろうと思う。そういう自分も首にカメラをぶら下げて、他県ナンバーの車でウロウロしていたのだからやっぱり被害見物のよそ者だし、あまりエラそうなことは言えない。

会食は泉町の鮨山下へ。門脇町にあった名店の弟子筋の人が出したお店とかで、絶品の鮨だったそうだ。魚貝嫌いの自分は特別に肉料理を頼んで貰っており、魚好きの従弟がが散々いじってきた(笑)。

散会後、もう一度叔父宅跡へ行ってみたら従弟二人と従弟の従弟がいて、しばらく話し、別れた。また来るよと思いつつ。

万石浦へ行ってみたかったので女川方面へ。日和大橋を渡り湊町を抜けるが、海から数百メートル離れていそうな地域でも被害が目に付く。従弟に女川にも行ってみたらと言われたが、正直なところ石巻だけでいっぱいいっぱい、他の被災地まで行って衝撃を受ける余裕はなかった。

万石浦は細いくびれで外海とつながっている弯で、松島のような景色が小さくまとまっている絶景の場所だが、車を止めてゆっくり見物できるようなところがない。眺望公園でも作れば良いのにと思う。ぐるりと一周してみたら、とんでもない細道に入り込んでしまったが、これはこれでいいドライブだった。排水ポンプがさかんに水を吐き出していたから、やはり浸水するのだろう。


石巻 立町付近にて

レトロな建物が印象的な観慶丸商店

自転車のオブジェがシルエットになっていた。

鮨山下にて


絶品の鮨も自分は苦手。こういう写真は鮨を好きな人間が撮る物じゃないかと従兄弟に揶揄された(笑)。

*1:津波の後、流れ着いた燃料によって燃え上がり全焼した。紅白でNぶちが自己アピールしていたのもこの校庭だ