本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

お梅は次こそ呪いたい/藤崎翔

500年の眠りから覚めた呪いの人形お梅。前作ではひとを呪い殺すことが出来ず、却って幸せにしてしまって悔しがっており、今作も引き続き同じパターンだが、なんだかお梅の悪辣さだけはパワーアップしているような気がする。


お受験で家庭不和に陥っている夫婦、不良グループの下っ端になっている反抗期の中学生、夫と娘に疎外され、母親の介護に癒しを求める二世帯住宅の主婦、レストランのホール係に恋したIT社員、一発屋のシンガーソングライタ―など、様々なケースが出て来るが、エピソードに不気味さが描き出され、それもパワーアップしてそうだ。


著者はミステリー畑の人でもあるようで、伏線の張り方が見事。ギャグも効いており、笑えて不気味なオカルトコメディーである。