アマゾン、ユニクロ、ヤマト運輸など、大手企業に潜入取材してそのブラックぶりを暴いてきた著者が、その手法を後続者に伝えるべく書き下ろした新書ノンフィクション。
日本ではキワモノ扱いにされがちな潜入取材だが、欧米では大手マスコミが当たり前にやっているらしい。まぁ、政治家の汚職を暴くのも、ブラック企業の内実を白日の下にさらすのも、公益に資するという点では同じだし、それがジャーナリズムというものだろう。
特にユニクロ柳井体制とのやりとりはスリリングで、手に汗握る迫真感。だからユニクロ製品は買いたくないんだよなぁと改めて思う。