食べ物を絡めたちょっといい話が何編も詰まった短編集で、台所に置かれたラジオという共通項はあるが、それぞれのお話に関連はない。
シュールだったりユーモラスだったりハートウォーミングだったり不気味だったり、何とまぁ多彩なアイディアが散りばめられていることかと思う。
「食べ物とちょっといい話の小説」は昨今流行りのテーマなのか、出版広告でよく目にする。サクサク読めそうなものばかりの感じであまり手に取る気にはなれないが、本書はシュールという部分で面白かった。
- 作者: 吉田篤弘
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2017/08/09
- メディア: 文庫
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