主人公の小美濃春生は小柄な中二の少年。新聞部に所属し、取材のために訪れた上野のお山で単独行動中の修学旅行生の美少女「行方（なめかた）さん」と出会い、一日、行動を共にすることになる。
二枚目でスポーツ万能な父親にコンプレックスを持つ春生に対し、行方さんもやや鬱屈したものを抱えているようで、どちらも今時の中学生という感じだが、そこは山本作品だから楽しく爽やかに突然のデートが描かれている。
行方さんとは一日だけの付き合いになってしまうが、半年後、やや成長した形で登場する小美濃くんの頼もしげなことよ（笑）。
以前の山本作品に登場したキャラクターが随所に顔を出すのも楽しい。
