Vocal samplingはキューバのアカペラコーラスグループである。彼らの凄いところは、管楽器や打楽器のパートを含めてキューバ音楽を声で演奏してしまうことで、歌うヒューマンビートボックスと言ったところか。
世にハモネプなる番組があって、素人アカペラ自慢の様相だが、ここにボイパなる用語が登場する。ボイス・パーカッションの略で、口で打楽器のリズムを入れることだ。拙いボイパや汚いコーラスを素人が得意気にやっているのが非常に醜悪で、この番組は嫌い。
で、ボイパにもあまりいい印象を持っていなかったが、Vocal Samplingはレベルが違う。数種類の打楽器パートによって生まれるポリリズムはなんとも快感。本来のパーカッションも楽器である以上歌うものだから、声の打楽器が歌っていても実は違和感はないのかもしれない。