本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

世界観の不思議

下記はウィキペディアより。

世界観(せかいかん、Cosmologyまたはworldview)とは、世界についての統一的な見方・考え方のこと。人生観より広い範囲を包含する。一方で日本のポストモダンの文芸評論においては、ライトノベルなどにおける仮想現実的な世界設定を意味することもある。
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%96%E7%95%8C%E8%A6%B3&oldid=43169039

世界観は、以前は人生観や歴史観や国家観同様に「世界をどう考えているか」という意味合いで使っていた。

その後、アニメやゲームが興隆すると、その舞台となる空間や社会の設定を世界観というようになった。上記ウィキペディアの「ライトノベルなどにおける仮想現実的な世界設定を意味することもある。」がこれに当たるだろう。

アニメ的世界観構築の傑作として「王立宇宙軍 オネアミスの翼」を挙げたい。詳細かつ緻密な設定にずいぶん感心したのである。新聞の映画評で「タイトルから想像されるようなカタルシスはない」と語る映画評論家がいたが、SFアニメには戦闘シーンが付き物と考えているとはなんと鑑賞力のない評論家か!この世界観を味わえ!と思ったものだ(笑)。

そして昨今、音楽やフィギュア演技に対して「この○○の世界観は」と言った使われ方もされるようになってきたが、その意味するところは「内容」「主題」「雰囲気」などとさほど変わらないような気がする(その周辺のものまで含んでいるような気もするが)。

と言うわけで、よく分からない、新しい世界観の使い方に戸惑う中年なのである。