在日コリアン三世の映像作家が被災各地を撮影してはYoutubeに掲載している。石巻とされているが、mixiのコミュでは東松島市大曲ではないかとのこと(土地勘はないがごく近接しているようだ)。
石巻はかつて祖父母が居を構えていた父祖の地であり、そのあたりは押し流されてしまった。叔母は依然行方不明だし、今日の三ヶ月をめどにおそらく死亡扱いとなるのだろう。残念なことだ。
この動画が撮影されたのは5月29日とのことだが、まだこの状態なのかと息を飲む。退陣を(一応)表明した首相は「瓦礫が片付くまで」も一つの目途としているようだが、この分では当分退陣はあるまいなぁと思う(退陣の是非を問う気はなく、あくまで物理的時間的な問題として)。
「震災の意味」「天罰発言」「311後の言葉の力」とか、どうも表現者というものは災害に対していちいち思想的な概念を持ちたいらしいが、震災に意味などなく、プレートが跳ねて大量の海水が大地を押し流した物理運動に過ぎない。ただし、それに付随して多くの人命が失われ、大きな悲劇を伴ったことをヒトは忘れてはならないと思う。