wikipedia:鬼平犯科帳
昨日、連続時代劇として放映され好評だった「鬼平犯科帳」のスペシャルが放映された。原作者の池波正太郎が亡くなり、新作が書かれることはないので、これ以上の放送はないかと思っていたが、たまにスペシャルの放送があると非常に嬉しい。
昨夜のスペシャルは、長谷川平蔵の活躍と共に盗賊団の手引きをするために奉公人として目的の商家に入り込む引き込み女のさだめを描いて情緒たっぷりだった。
人情味たっぷりの洒脱な人柄ながら、悪人には鬼神のように厳しく振る舞う平蔵のキャラクターが何とも魅力的である。元々の原作がテレビで鬼平を演じていた松本幸四郎（中村吉右衛門の父親、後の白鴎）の為に書かれた節があるため、中村吉右衛門がぴったりはまるのは道理だ。
今作には平蔵を演じる中村吉右衛門の甥市川染五郎が出演していたが、これはもしや松本家で鬼平の跡継ぎを作ろうとする計画だろうかと思う。どうもねぇ、染五郎では豪放磊落の陰にある繊細さに欠けると思うのだが・・・。
実は、鬼平のテレビシリーズはあまり見ておらず、もっぱら原作ファンだった。ここに登場する平蔵の嫡男辰蔵が、女好きの軽薄な道楽者で、何となく染五郎が浮かんできたものである。昨日の共演も、てっきり辰蔵役かと思ったのだが・・・（笑）。
