本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

Very Best of The Byrds

Mr.Tambourine ManやTurn Turn Turnなど耳馴染みのある曲がThe Byrdsの作品であることを知り、ベスト盤を買ってみた。過去のミュージシャンのオリジナルアルバムを辿るのは面倒なので、ついベスト盤で済ませてしまうが、音楽ファンとしては邪道だろうなぁ・・・。

The Byrdsはフォークロックのバンドである。60〜70年代のフォークにロックンロール的な要素を絡ませた音楽ジャンルと言うことになるのだろうか。代表的なのはボブ・ディランあたりかもしれないが、ボブ・ディランエレキギターを持たせたのがバーズであると、ネット上で見たような気がする(ソースは不明)。

ポップでアコースティックな曲調と爽やかなハーモニーがバーズの魅力だと思っていた。それも間違いではないが、ハーモニーは単に爽やかなだけではなく不良っぽさもあるし、R&Bやロックンロールな楽曲もあり、なかなかグルーヴィーだ。様々なジャンルのポピュラーミュージックが混交していた時代を思わせて面白い。

歌詞を辿っていくと、やはり70年代のミュージシャンであるから社会派的だったり内省的だったりする。Turn Turn Turnは聖書の一節にピート・シガーが曲を付けたものらしいし、He was a friend of mineはケネディの死を悼んだボブ・ディラン作品だそうで「彼はぼくの友達だった。彼はぼくの名前も知らなかったけれど」と抒情的に歌っている。

Turn Turn Turn

He was a friend of mine

下記の二曲はロックンロールな感じが◎

I'll feel a whole lot better

So You Want To Be A Rock N Roll Star

黄色い悲鳴が効果音になっていてちょっとビートルズっぽいが、まぁタイトルがタイトルだし・・・。



本作は27曲75分の大ボリューム。ベスト盤は往々にして後半は捨て曲が多かったりするが、本作に限りはそういうことはなく、バーズの様々な魅力が堪能できた。