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腰痛は二足歩行の宿命ではなかった?(笑)

一昨日、NHKスペシャル「病の起源・腰痛」が再放送されており、興味深く観た。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081005.html

腰痛は人間が二足歩行を手に入れたことでもたらされた宿命である、という言い方がされてきたが、実は違うらしい。前後左右に動きやすい腰椎を得たことにより、労働(農耕とか)・運動などで過重な負担がかかり、それが腰痛の原因になっているという。

圧力センサーの実験では、体重70kg程度の男性が背中をまげた時にかかる圧力は235kgくらいあったが、腰椎を守るために、背筋がそれだけの力でひっぱるらしい。重い物を持ち上げる時には、腰を曲げずにしゃがんで取るよう[科學ミーハー]にと言われるのもこれ故だ。

なお、椎間板ヘルニアや脊椎すべり症などの病名が付く腰痛は15%に過ぎず、原因不明の腰痛が多いと言うことだ。ぎっくり腰も原因不明腰痛の代表的なものらしいが、そういえば、腰痛で整形外科にかかって「腰痛症」という病名を付けられ、痛み止めを処方されておしまい、いうことがある。検査で調べられないものを原因不明としてしまうのかも知れないが、ぎっくり腰が筋肉の痛みなのか神経の痛みなのか、それすらも分かっていなかったとは・・・。

ストレスから来る腰痛とか(脳が痛みを感じてしまうらしい)、腰痛は実に奥が深い。




4年前、椎間板ヘルニアを患ったことがあるが、これは辛かった(笑)。杖なしでは歩けないほどの痛みだったのである。週に一回麻酔科のペインクリニックに通院して神経ブロック注射を受け、劇的に痛みがやわらいだのが実にありがたかった。