片道2km程度の往復の必要があり、原付か電動アシスト自転車かはたまた5万程度のクロスバイクにするか悩んでいた。因みに原付も自転車も40年近くご無沙汰である。
最初バイク屋で聞いてみたところ「2kmだったら原付は勧めない。その程度の走行だとバッテリーやエンジンに支障が出る」ということで、原付案は却下。今度は自転車店へ行って、候補にしていた二つの車種について聞いてみた。
ひとつはPanasonicのベロスターで、電動アシスト付きのクロスバイクということになっているが、まぁ、カッコだけのいわゆるルック車であろうか。それでも、10万以内で買えるスポーツタイプの電チャリはこれだけだし、評価も概ね高いので主要候補となった。
もうひとつは世界最大の自転車メーカーGIANTのベストセラーECAPE R3で、5万円台で買えるクロスバイクとしてはおそらく一番売れているのではないだろうか。以前から乗ってみたい車種であった。
自転車店（有名巨大チェーン）にはR3の実車がなく、先にベロスターに試乗してみたが、なんと35年ぶりの自転車。それでも乗り方は忘れていないもので、走り出しこそ多少あぶなかったが、後は何とか乗ることが出来た。そして自転車おもしれぇ！と思ったことである（笑）。ベロスターの電動アシストはさすがに軽く、走り出しで力む必要がなかった。これはいいなぁという感想。
その日はもう少し考えますと言うことで試乗のみ。帰宅してから同じ自転車店のネット通販を覗いてみたところ、店舗受け取りにすれば配送無料で店舗価格より1万ほど安くなることが分かり、これを注文した。
しかししかし、メーカー欠品というつれないお返事が来てしまった。きっと人気商品なのであろう。店舗へ行けば現品があるのでこれが買えるだろうし、R3にも未練があるしということで、後日再び同じ店舗へ。
R3の実車はやっぱりなくて、同じGIANTで多少タイプの異なるクロスバイクに試乗させて貰ったが、これが軽くて軽くてちょっと踏み込むとグイグイ加速してしていく感じだった。これも面白いなぁ、やっぱりR3もいいかなぁと思ってしまいそう・・・。
R3は取り寄せになるそうで、一応納期を調べて貰ったところ欲しい期限に間に合いそうだったし、R3にするかなと思いかけたが、諸々のオプションを付けていくと２～３万になってしまいそうだった。ベロスターはこれらが標準装備だし、2万程度の差額で電動アシストが付くならやっぱりベロスターも魅力だわと考えた結果、ベロスターの購入を決定。当日はお持ち帰りの用意をしていなかったので売約だけして帰宅。
新たな愛車のお迎えはバスに乗って自転車店へ行こうかと思っていたが、軽トラを貸してくれるというので、当日は車で行って駐車場に置かせて貰い、軽トラでお持ち帰りということになった（ホームセンターでよくある方式ね）。軽トラを運転するのは初めてだったが、高い座席で見晴らし良く、乗り心地はよくないものの出足は鋭いし、なかなかに面白い体験であった。
自転車店に軽トラを返却して自車で帰宅。そして初乗りに2kmほど走り回ってみた。アシスト付きなので出足は軽いが、ロングモードで走っているのでちょっとした上り坂でも抵抗が加わる。パワーモードにすればもっと楽なのだろうが、バッテリーを保たせるためにほぼロングモード。
因みに常に全開のパワーモードで28km、状況に応じ適宜対応してくれるオートマチックモードで38km、アシスト力の弱いロングモードで50kmの航続距離とのことである。
乗り心地は結構硬い感じ。アルミフレームのせいなのかな。地面の凹凸などがダイレクトに伝わってくる。シートは一応柔らかい素材なのだが、やっぱり尻痛い（笑）。肉が薄くなったせいなのだろうな。肛門や会陰部などへの圧迫感はさほど感じず、これは柔らかさの恩恵かも。
主に往復する経路を試しに走ってみたが、メイン道路の車道を走るのは結構恐い。歩道を走りたくなる気持ちも分かるが、しかしこれは交通法規違反であり、自転車も車道キープレフトが原則である。一部は米軍施設跡の野原を通り、あとは住宅地道路のみのルートを開拓できたので昨今はそちらを使って快適に走っている。2km10分のサイクリングはなかなか楽しい。
重量は22kg。アシストの付かない普通のママチャリ程度の重さであるらしい。アシストなしで走ってみると、多少重いが走れなくはない感じだが、坂道はさすがに止まってしまった。アシストのありがたさは坂道だけではなく、向かい風にも有効である。野っ原を走るせいか毎度結構風が強いのだ。
35年ぶりの自転車はなかなかに楽しく、電チャリという引け目が多少はあるものの、寄る年波だし起伏の多い地域だし、まぁ良しとすべし。いずれは自分の足のみで漕ぐスポーツ自転車にもチャレンジしたいものだ。
夕陽の原っぱに持ち出してみた。
