中井精也氏はBSの鉄道写真番組でよく見かける人で、ゆる鉄を標榜する鉄道写真家。ガチな鉄道写真ではなく、人だったり物だったり風景だったり猫だったり、何かしら他の事物と組み合わせてふわっとした優しい雰囲気の写真を作りだす。
さんてつとは三陸鉄道のこと。昨年の東日本大震災で大きく被災した三陸鉄道を取材した本書は、中井氏の写真、鉄道会社社員による写真、著名人の応援メッセージなどから構成された鉄道ムックである。鉄道趣味ではないのだが、アマゾンのポイントがあったし、回り回って復興支援の役に立つと思って購入してみた。写真はさすがに素晴らしいし、現在も一部だけ運行する三陸鉄道だが（完全復旧は二年後の予定）、社員が力を合わせて震災後二週間くらいで一部運行を開始させた、なんて話を聞くとやはり応援したくなるというものだ。
今年の３月１１日BS-TBSの「にっぽん鉄道写真の旅」で三陸鉄道の復興を採り上げていたが、取材した中井氏は敷き直されたレールを見ても涙ぐんじゃうような純情さだった（笑）。朴訥な風貌と無邪気な言動がよく似合っていて、非常に楽しいキャラの人だ。
↓レイルマン中井の１日１鉄
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特に好きなのが下記の写真。岩手という土地柄と合わせ、「銀河鉄道の夜」が思い浮かぶ。暮れかけた空をきれいに捉えたものだと思ったが、ホワイトバランスを変えての撮影らしい。そのあたりの技がやっぱりプロだなぁ・・・（笑）。
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