本・花・鳥(ほん・か・どり)

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魔方陣と曼陀羅

朝日新聞の「ひと」は、タイムリーな話題の人や、目立たないながらも業績を上げている人などを採り上げる人物コラムだが、正月に掲載されていたのは阿部楽方という「魔法陣の超人」だった。

魔法陣(ウィキペディアによると魔方陣が正しいらしい)とは正方形の3×3の升目の縦横斜め、すべての合計が同じになるくらいの認識しかなかったが、阿部楽方氏はとてつもない数の升目を駆使した方陣を作ってしまうらしい。本業は漆芸家らしいが、工芸には「幾何学模様」というパターンもあるし、何か数学的な素養が関係しているのだろうか、などと理系音痴は考えてしまう。
wikipedia:魔方陣

超人による魔法陣は、いくつもの方陣を組み合わせて、それがまた一つの魔法陣になっているというとてつもないものらしい。カオス理論のフラクタルを思い出す話だ(下記はウィキペディアより)

フラクタル (仏fractale) は、フランスの数学者ブノワ・マンデルブロ (Beno〓t Mandelbrot) が導入した幾何学の概念。図形の部分と全体が自己相似になっているものなどをいう(正確な定義については後述)。
wikipedia:フラクタル


また、世田谷美術館の東寺展で見た曼陀羅図は、細かく別れた正方形の中に数々の仏が内包されているが、上記の魔法陣でこの曼陀羅を思い出した。数学と哲学がどこかで結びついてるような・・・。
wikipedia:両界曼荼羅