本・花・鳥(ほん・か・どり)

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誤読「いっかごん」篇

漢字を読めないことが話題になっているが、自分も未だに自信を持って読めない字がある(汗)。

「一家言」は子供の頃から「いっかごん」と思いこんできた(言語道断があるせいかもしれない)。成人した頃は「いっかげん」か「いっかごん」かで迷い、最近になって「いっかげん」らしいと認識するようになったが、未だに一瞬迷う(笑)。「大義名分」もそうで、つい「たいぎみょうぶん」という勝手な読み方をしている。

(以下の段落のかっこ内は自分の読み方)
「読経(どきょう)」を「どっきょう」、「入水(じゅすい)」を「にゅうすい」、「茶道(さどう)」を「ちゃどう」と読むアナウンサーがいたり、政治家官僚が「早急(さっきゅう)」を「そうきゅう」と言ったり、自分自身の常識に照らし合わせると誤読と思うことがあるが、これらの読み方も実は正しいのかもしれないと思うようになってきた。

漢語の訓には呉音・漢音という違いがあるし(留学生=「るがくしょう」「りゅうがくせい」、博士=「はかせ」「はくし」など)、どちらかの読み方が一般に定着しただけで、必ずしも誤読ではないのだろう(茶道に関しては流派によって違うらしい)。

だから「怪我」を「かいが」と読む文化があっても不思議ではない、とも思うのである。漢字が読めないことを突っ込まれたら、ムッとするのではなく「覚え違いだったよ、ハッハッハッ」くらいでかわしておけばよいのに・・・(笑)。


画像は何の脈絡もなく近所の寺院にある大きな銀杏。青空をバックにして写したかったのだが、余計な街灯が入ってしまったので、矩形コピーで補正。最後に輪郭をシャープにしたので、あちこちに不自然な痕跡が見られ、補正が見え見えになってしまった(汗)。