本・花・鳥(ほん・か・どり)

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車における単機能について

現在、新車の納車待ちであるが、5月にモデルチェンジされた元国民的大衆車は昨今は人気がない5ナンバーセダンである。

なぜ人気がないのか。年寄り臭いとかダサイとかのスタイルから来る主観はさておいても、大きな荷物が積めずに不便だとか、ミニバンのように多人数乗車が出来ないとか、多彩なシートアレンジが出来ないとか、そのあたりが大きな理由だろう。要は使い勝手の問題か。

確かに、大きな荷物が積めたり7人も乗れたりシートを色々な形に変形させて使えれば便利には違いない。しかし「沢山の(あるいは大きな)荷物を積む→普段の買い物を載せる程度に大きなスペースは要らない」「多人数乗車→来客時以外に7人乗車が必要か?」「多彩なシートアレンジやフルフラットシート→座り心地はどうなの?」「空間的な余裕たっぷりのハイトワゴン→走行安定性は?」などと考えると、セダンという車種は多目的ツールではなく、普通に座って移動することに特化した単機能ツールなのだと思えてくる。

そして、特化した一点に限って言えば単機能は多目的に勝ると思うのだ。
カメラだって今時はズームが当たり前のようになっているが、単焦点レンズの方が写りがいいことはカメラ愛好家にとっては常識だ。

もちろん多目的に使いたい向きにはミニバンハッチバックコンパクトの方がセダンより優れているだろうと思う。しかし、アウトドアや車中泊などのヘビーデューティーには縁のない子なし中年にはセダンが一番使い勝手が良さそうだ。

それにしても5ナンバーセダンて走っているのを見ない。やはり3ナンバーセダンに比べると貧相なのかな(笑)。