本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

Wall Of Sound- The Very Best Of Phil Spector 1961-1966

60年代にザ・ロネッツやザ・クリスタルズをヒットさせ、プロデューサーとして一世を風靡したフィル・スペクターの作品を集めたコンピレーション。才能がありながら殺人事件を起こし、今年、新型コロナ感染症で亡くなった由。


クリスタルズのDa Doo Ron Ronや


ロネッツのBe My Babyなど、


有名曲が収められているが、コアなファンからすると物足りないようだ。自分のようにさらっと聞きたい者にとっては十分なんだけど。全体的にハッピーになれる音楽である。


フィル・スペクター - Wikipediaによると

多人数のスタジオ・ミュージシャンを起用し、独特の音響を持つゴールド・スター・スタジオ(英語版)にて録音された大編成のバンドを狭いスタジオで一発録音することで作られた重厚な音は、当時としては非常に斬新なものであった。


この「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれたスペクターの音作りは、音楽制作者やミュージシャンに大きな影響を与えた。当時はまだ録音技術が発展途上だったゆえ、この手法での録音作業は完成までかなりの時間と労力を要したが、スペクターは偏執的なまでに理想とするサウンド作りにこだわった。また、ステレオ録音が主流となってもモノラルにこだわり続けたところに、彼の偏執ぶりがよく現れている。


だそうで、厚みのある音が確かに特色的に気持ちいい。因みに大瀧詠一の音作りに影響を与えているのがよく分かる感じだ。


Ike & Tina Turner - River Deep Mountain Highが最後に収められているが、独特のサウンドととティナ・ターナーの迫力あるボーカルによって、何とも浮遊感のある楽曲に仕上がっている。これが一番好きかも。