回りの貸本屋としてたくましく生きるおせんを主人公とする連作時代小説。 おせんの父親は腕利きの彫り師(本の原版となる版木を掘る職人)だったが、本がお上の目に止まり、版木は削られ指を折られる。失意のうちに母は出奔、父は自死することに。 そしてや…
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