本・花・鳥(ほん・か・どり)

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フラップ手術を受ける

右下奥歯のあたりに嫌な臭いが溜まりやすく、歯科でクリーニングして貰っても臭いが取りきれない感じだった。歯周ポケットが異常に深く(8mm)、普通の器具では取り切れないので歯肉を切開してクリーニングするフラップ手術を提案されていた(二ヶ月ほど前)。歯周病菌が歯槽骨にも及んでいたらしい。


その間のクリーニングで改善されていれば手術が回避されたかもしれないが、一向に改善されず、今年最初の受診時に「次はフラップ手術」と告げられ大いにビビった。


頭をよぎったのは20年ほど前に受けた、横に埋まっている親知らずを抜く手術である。歯肉を切開して骨を削って抜くという苦行だった。手術中に何度も麻酔が切れてそのたびに打ち直して貰うし、麻酔が覚めた後が激痛で、これは本当に辛かった(枕が血で真っ赤になったし)。


さらに、愛読しているエッセイスト・翻訳家の村井理子女史がウェブ日記で書いていた、歯茎が腫れたので切られて洗って貰って痛かった話を手術前日に読んでしまい、戦いたのである。


そして本日、覚悟を決めて歯科へ。事前にウェブでフラップ手術について検索したら1時間~2時間という情報で、その間の痛みと緊張に耐えねばならぬのかと不安を持ったが、治療自体は30分ほどで終了した。


麻酔を受け、切開され(口中に血の味)、溜まっている歯石をガリガリと削られたが、歯科医師が「お、きれいになった」と思わず言っていたのでそれほど溜まっていたのかもしれない。


麻酔が覚めた後の痛みは鈍痛という感じで、親知らず手術後の激痛ほどではなかったので安心。ただ、腫れがあるのは致し方ないかも。抗生剤と痛み止めが処方されて治療終了。会計も思ったほど高額ではなくてまずはほっとしたのであった。