ニューオリンズファンクの第一人者The Dirty Dozen Brass Bandの割合初期の作品。ドクター・ジョン、ディジー・ガレスピー、ブランドフォード・マルサリスと言った大物がゲスト参加している。
セカンドラインという形式は葬列に連なるブラスバンドらしいが、陽気で脳天気な中に切なさの感じられるのがいかにも「聖者の行進」的ディキシーランドの系譜という感じがする。
陽気な哀愁という点でラテン音楽とも近いものがあるかもしれない。どちらもアフリカ文化+ヨーロッパ文化(ニューオリンズの場合はフランス文化であろう)の融合であるし・・・。
分厚いホーンとシンコペーションの利いたリズムの融合を体感しているとつい足元がもぞもぞと動いていたりする。ファンキーで脳天気でユーモラスでプリミティブという、妙な魅力満載の音楽だ。
VOODOO