本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

偏差値とか

昨日の新聞に脱ゆとり教育やら、県内の中学校で業者テストが復活やらのニュースが出ていた。

脱偏差値教育と業者テスト一掃を当時の文科大臣(まだ文部大臣だったかな)が宣言した時、偏重はよくないけど、あれはあれで一つの目安にだろうにと思ったし、おそらく現場の先生も混乱したんではなかろうか。脱偏差値宣言をしたところで受験から偏差値がなくなることはあり得ない。

因みにこの時の文科相or文相は「友達の友達が○○カイダ」と自慢した人である。どうもこの兄弟は思いつきで行動する癖のあるような・・・。

自分が中学三年生の頃は学校が業者テストの取次をしていたように思うが、別に癒着があった訳でもなく、それが教師にも生徒にもメリットだったんじゃなかろうか。何しろ「科学」と「学習」の集金を学校でやっていたのだから(今もやっているんだろうか)。

当時のコンピューターは漢字が扱えるようになるまでの移行期で、業者テストを受け始めた途中から結果が漢字で打ち出されるようになり、「おぉ!」と感動したのを覚えている。偏差値は55から60あたりを行ったり来たりで、問題の難しい業者と簡単な業者があったようだ。高校で転校しているのだが、転入試験に使われたのが簡単な方の業者テストでラッキーだった(笑)。

ゆとり教育については、塾へ行ける子とそうでない子の間に格差があることが問題だと文部官僚が危機感を持ったと記事にあるが、公教育にかける予算をどんどん減らしてきたのは政治家と官僚ではないか。教育は国の基のはずなのに・・・。

これは医療も同様の気がする。どちらも現場が疲弊しているし。無駄遣い削減は結構だけれど、必要な予算まで削っているのが今のいわゆる「小さな政府」ではなかろか。