本・花・鳥(ほん・か・どり)

本とか植物とか野鳥とか音楽とか

大人の遠足@鎌倉

ネットでは10年以上お付き合いのある福岡在住のレビさんが観光で上京されると言うことで、レビさんや自分も参加しているSNSの仲間5人で集まり鎌倉を散策。

そもそも人見知りの方なので初対面の人は苦手なのだが、昔からよく知っているのに会うのは初めてと言う状況は、なんだか嬉し恥ずかし面映ゆい(笑)。

目立つようにつば広のサファリハットをかぶって立っていたら、レビさんの方からお声を掛けて頂いた。今はほとんど放置しているサイトのプロフィールに、素材サイトから拝借したしかめっ面コアラの画像を貼っているが、そっくりだという事で、すぐに自分と分かって頂いたそうである。普段からあんな不機嫌な顔をしているのかしらん(笑)。

ネットで存じ上げているレビさんは才気煥発で多趣味で活動的な方だから、外見やしゃべり方のイメージも何となく自分の中で出来上がっていたのだが(しっかり者で、弟にとっては幾つになっても頭の上がらないお姉さん的な?(笑)。実際に姉と同年代)、お会いすると非常に可愛らしい方で、あぁ、おっとりと話す博多弁ていいなぁとグッと来てしまった(笑)。

あとのお三方ともSNSで数年のお付き合いがあり、初めて顔を合わせるのに最初から話が弾むのであった。

あまり混み合うところには行きたくないということだったので、鎌倉メインスポットは二ヶ所くらい、あとはあまり人の来ない穴場をご案内。

鎌倉に来たら八幡宮は外せないだろうということで、小町通り経由で八幡宮へ。平日でもあれだけ混み合っているから、これが休日になったらどんな具合なのだろう。あじさいシーズンにでもなったらとんでもないことになりそうだ。

八幡宮の後は大町の妙本寺へ。比企一族(北条家に滅ぼされた)の屋敷跡で、広い敷地が静まりかえっており、なんとも閑寂な雰囲気の古刹だ。

埼玉から来られた爬虫類と多肉植物とキノコが大好きなペテン大兄(四十路男子)は鳥にかけてはベテランで、自分などは足下にも及ばない経験値をお持ちだが、ガビチョウ(日本で大繁殖している特定外来種)は未確認だということで、鎌倉なら見られるかもと期待しておられた。声は聞けるかもしれないと思っていたが、妙本寺の手前で真ん前を横切ってくれて、なんともグッドタイミングなガビチョウ君であった。

その後、鎌倉野菜がブームの農協連即売所(レンバイ)、昭和レトロな雰囲気の丸七商店街などをご案内。ミニチュアの店に食いつく人たちであった。

江ノ電和田塚駅近くにメッゲンドルファーという仕掛け絵本の専門店がある。昨今、街ブラ番組で採り上げられることも多く、本好き一行としてははずせないスポットなので行ってみた。実は入ってみるのは初めてで、ネットで場所を確認しながら辿り着いたらやっぱり本好きにとっては宝の山のような店だった。ポップアップ絵本やら写真が動く本やら、見ていて実に楽しい。が、お値段もそれなりで、誰も買うことなく・・・。軒先にツバメが営巣していて、いかにも絵本屋の雰囲気にふさわしく思われた。

長谷寺へ行ってみたいというご要望があったので再び江ノ電で移動。極楽寺駅まで行って一駅歩くのも面白いのではとご提案し、極楽寺駅まで。木造の瀟洒な駅は雰囲気十分だ。余談だが、40年近く前の青春ドラマ「俺たちの朝」の舞台になった土地である。極楽寺を拝観してから長谷方向へブラブラと坂を下りていく途中で、江ノ電が境内を横切る権五郎神社へ立ち寄り。トンネルを抜けてくる江ノ電アジサイの名所だが、さすがにまだ少し早かった。

更に余談だが、このあたりは映画「海街diary」のロケ地にもなっていた。

長谷寺へ入るのは10年ぶりくらいになる。昨今は花の寺としてすっかり有名になり、アジサイ時期の休日となれば1時間待ちにもなるとかだが、当日はすんなり入ることが出来た。観音像を拝観、やはり迫力がある。高台にあるので由比ヶ浜の眺めも良し。

結構歩いてくたびれたし、海を見ようと言うことで七里ヶ浜へ。確かアマルフィのカフェがあったはずとあてずっぽで歩いて行ったらあったあった。小さな店だが、眺めは抜群である。暮れゆく海を眺めながら気の合う人たちと語り合うのは至福の時であった。

そして浜へ降りて江ノ島をバックに記念撮影。レビさんがギャル風の女の子に「おばさんとおじさんの写真を撮って」と頼んだら、気持ちよく引き受けてくれたものである。この辺もレビさんのご人徳だなぁと思う。

そして鎌倉駅まで戻り、再会を約して散会。終わってみれば寂寥を感じてしまうほどとても楽しいひとときであった。皆さん、またお会いできる日まで。



記念撮影をした七里ヶ浜からの江ノ島