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大腸内視鏡検査

昨日、一年半ぶりに大腸内視鏡検査。前回の検査でポリープを切除されているし、先日、老母が内視鏡検査で切除されたポリープのうち一つがガンになりかかっていたそうで(切り口にはガンがないので無問題)、やはり用心しておかなければ。

この検査で面倒なのは2Lの下剤を飲んで腸をきれいにする過程である。10分にコップ一杯のペースで服用しているとそのうち便意が激しくなり、のべつトイレで肛門から水分を流し続けることになるので非常に鬱陶しい。一度トイレから出てきてもまたすぐに逆戻り・・・、なんてことを繰り返す。

前回の検査時には前々日の食事が消化の悪い物だったのか、腸がすっかりきれいになるまで時間がかかり、検査を受けられる状態になるまで3時間半ほどかかったと思うが、今回は2時間程度できれいになった。自分できれいになったと思ったら看護師さんを呼んで確認して貰うのだが、なんだか教師に提出物を評価して貰っているような気分である(笑)。

それにしても他人の便を確認するなど自分ならまっぴらごめんだが、まぁ、腸から出た尿のようなものだし、毎日見ているスタッフなら別に抵抗がないのかもしれぬ。

11時過ぎにOKが出て検査着に着替えて待っていたらまた便意。体に吸収されない水分だから抵抗なくシャーシャーと出て行ってしまうのだ。検査着は穴の開いた紙パンツだしし、上は寝間着みたいなものを着るので、すべて脱ぐ。更衣室でスッポンポンになるのはちょっと妙な気分だ。

検査自体はさほど大変ではないが、一応鎮静剤を注射して貰う。胃カメラの時にはほとんど寝てしまうのだが、作用が違うのか、朦朧とした状態で起きているから肛門の異物感は感知できる。やっぱりあまり気持ちの良いものではないし、腸の中を膨らませているから妙に腹が張り、朦朧状態の中で「おなかが痛い」と不平をこぼしてしまった(笑)。

幸いなことにポリープはなかったが、どうやら痔持ちであったらしい。まぁこれに関しては特に治療が必要でもないようだが、なんだかこのクリニックで内視鏡検査を受けるたびに新たな病名が増えていくような気が・・・(笑)。加齢ゆえかな。

同時に検査を受けていたのは高齢者二人。話しているのを聞いていたら、一人は85才、一人は82才だと言う。この年で病院に検査を受けに来られるとはしっかりしていてうらやましい。しかもどちらもゴルフが現役らしいし(85才は月2回、82才は週1回とか)。亡父も老母も、この年代では付き添いなしで病院に来るなんてあり得ない(あり得なかった)。

ポリープ切除は手術になるから、一週間の行動制限があるが(旅行、激しい運動、30分以上の散歩、飲酒などがダメ)、今回はポリープがなかったので安心して遊べる。前回ポリープ切除した時、週末に探鳥会があるんだけどと言ったら、顔見知りになった看護師(ポニーテールが可愛い)に「野鳥の会はダメです!」ときっぱり言われてしまったのだ(笑)。

母のポリープのこともあるので定期的な検査が必要なようだが、見えないくらいのポリープが大きくなるには数年かかるそうなので、おそらく二年後くらいでいいのだろう。ピロリ由来の萎縮性胃炎があるので胃カメラだけは毎年らしい。と言うわけでまた半年後にお世話になろう。信頼できる医師がいるのはありがたいものだ(テキパキしているからすぐに診察室を追い出されてしまうけれど・・・)。