本・花・鳥(ほん・か・どり)

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オリンパスSTYLUS XZ-2

オリンパスSTYLUS XZ-2は、広角端F1.8(テレ端でもF2.5)という明るいレンズに1/1.7型の裏面照射型CMOSというコンデジにしては大きめの撮影素子で、かなり画質のいい写真が撮れるハイエンドコンパクトカメラである。売り出し時には6万程度したそうだが、モデル末期なのか値崩れしており、1/3程度の格安で入手することが出来た。

ネットでの作例を見てもカッチリした写真が多いので、自分でもあんな写真が撮れるのかと期待していたが、やっぱり腕を問われるようで、カメラに任せっぱなしではうっとりするような写真は撮れないようだ(笑)。

F1.8の明るいレンズによる暗所での強さとボケ味、バルブが16分間とかNDフィルター内蔵とか高度な設定が可能だし、アートフィルターの多彩さなどこのカメラの売りである。操作性はPenデジタルに似通うらしく、設定の変更もディスプレーの横に表示されるメニューから即座に変更できる。

マニュアルカメラ的な使い方ができるのも○。AFが迷うような時、MFに切り替えると、デジタル制御ではあるにしても、フォーカスリングを回すようにレンズ周りのコントロールリングでピント調節が出来る(絞り優先時には絞りリングにもなる)。さくさくと楽しい使い勝手だ。

同系列のXZ-10と比較して重さと大きさがネックというレビューも見かけるが、自分的にはこのくらいが調度いい。あまりに小さなカメラは持ちにくいし、重さ的にもしっくり来る。機械類はあまりに軽すぎない方な中身が充実しているように思えるのは錯覚かな(笑)。

ただし頂けないのがバッテリーと取説である。バッテリーは充電に5時間ほどかかる割にあまり保ちはよくなく、あっと言う間に減ってゆく。FZ150の方が充電時間短くて保ちが良いぞ。

そして取説の分かりにくいこと。索引から見ようと思っても用語収録数が少なすぎて、なかなか欲しい情報に辿りつけない。公式サイト内にFAQを載せているが、ああいう質問が出ること自体、あまり褒められた話じゃないのでは。

でもまぁ、手持ちで夜景が撮れるのはありがたい。遠景は高倍率ズームのFZ150、暗所と背景ボケはXZ-2の二台体制で楽しもう。



このヘレボルスは多少高画質に写っているような気がする。


ど根性すみれ





アートフィルターも楽しい(ドラマチックトーン)