テレ東「そうだ、旅(どっか)に行こう」は、芸能人(主にお笑いタレント)をにせの仕事で呼び出し、今日の仕事はなしだから好きなところへ行って来いというドッキリ風の旅バラエティである。
先週の予告でちらりと映った船は石巻のサンファン・ヴァウティスタではなかろうかと思ったら果たしてそうで、、真野響子・眞野あずさ姉妹が仙台のホテルで事情を告げられ、眞野あずさが「それなら訪問介護の車を寄付した石巻が見たい」ということで姉妹石巻ドライブとなった。
いやぁしかし、真野響子のキャラが強烈すぎる。早口でまくしたててわがままは言いたい放題、しかもそれで笑いが取れるという、実に楽しい自分勝手ぶりなのである。
ガイドブックで木の屋水産(鯨缶詰を模したタンクが津波で横倒しになった映像が強烈だったので覚えている方もあるかもしれない)の鯨缶詰を見て、昔のハイキングで缶詰でおにぎりを食べるのが美味しかったからここに行きたいといきなり盛り上がり、工場の庭で昼食の許可を取り、石巻の弁当屋でおにぎりを入手しようとしたが叶わず、白飯を買って木の屋水産工場へ。しかし石巻市外の内陸部に移転した工場に妹運転の車がなかなか辿りつけず、空腹のあまりキレて工場訪問をキャンセル、ヨークベニマルで木の屋鯖缶詰を買い求め、そこらの公園に立ち寄って昼食とあいなったのであった(笑)。
その後、渡波のサン・ファン・ヴァウティスタ(支倉常長が伊達政宗の命を受け、海外渡航した木造船を復元した観覧施設)を見て、支倉常長ファンの真野響子は満足気。
石巻の魚は美味というもっぱらの評判で(魚嫌いなので食べたことない(笑))、最後に泉町のかめ喜寿司に立ち寄ってここもご満悦。楽しかったかという問いに、「楽しくはなかったけど充実した旅だった。楽しくなかったのは自分の一存で木の屋の工場見学をキャンセルしたから」というどこまでもわがままぶりを貫き通していた(笑)。
真野響子が日曜美術館の司会をしていた頃は気取った物言いが鼻についたものだが、それも突き抜ければ芸になるんだなぁ。あの番組に大物が出るときには告知が主だろうが、あの姉妹、また出てくれないかしらん。