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初めての大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査を受けた詳細です。尾籠な表現もありますがご容赦。



昨日は初の大腸内視鏡検査。一ヶ月ほど前に胃の不調で受診し、胃カメラ→ピロリ陽性が分かった後、体重減少と便秘がちも気になるので大腸内視鏡もやりましょうということになった。大腸カメラについては母が経験済みなので、二時間かけて不味い洗腸剤を飲み、腸内のものを出し切るというのが面倒くさそうなのは知っていた。更に前夜に下剤を服用しなければならない。鎮静剤を使うので自動車での通院はNGだし、バスを使わざるを得ないのは途中で便意を催すことを考えるとちょっと不安でもあったが、安心のためにはやっておかなければならぬ。

前日に食べて良いのは消化の良いものということで、食パン(耳を取る)、素うどん、豆腐の味噌汁程度。あまりにも味気ないのでご飯に醤油をかけて食す(笑)。

夜9時に下剤を飲んだら夜中の2時頃から腹がゴロゴロし始め、3時に一度トイレへ。その後は5時頃に一回と、家を出るまでに計二回。用心のために老人用紙パンツを着用していったが、これで正解だった。うっかりすると小用でも出てしまうのである(笑)。

クリニックに到着して診察券を出すとき、「今日は大腸内視鏡検査です」というところを「だいしきょう検査です」と言ってしまったが、これは後々もつい口をついて出てしまう。「だい」と「ない」と、aiの音が重なっているのが錯誤を引き起こすのだろう。

当日の内視鏡受診患者は自分を入れて五人。2L程度の洗腸剤を渡され、これを二時間程度で飲み干さなければならぬ。自分が服用したマグコロールは思ったほど不味くはなく、スポーツドリンクの味が更に妙になった程度。マグコロールは1.8Lだが、スポーツドリンクが苦手だという女性は別の薬剤2Lを使っていた。これも結局口にあわないようで、さも不味そうに飲んでいたが、これなども検査の苦痛だよなぁ。

飲んでいるうちに急速に便意を催してくる。二時間ですべて飲み干し、更に一時間くらい経つと、5回程度の排便で腸がすっかり空になり、液体しか出てこなくなる(肛門から排尿しているような感じである)。これを看護師に確認してもらってOKなら内視鏡へ、という運びであるが、ぜひとも一抜けしたいなぁとなどと妙な競争意識を持ったのは自分だけであろうか。何か教師への提出物を一番に出して自慢したい子供のような気分だった(笑)。

しかししかし、ちょっと処置を間違っている間に二人に抜かされ、三人目になってしまった。実際に検査を受けたのは1時頃だったか。実に家を出てから5時間半である。検査自体はさほど大変でもない。鎮痛剤の注射を受け、ちょっとぼんやりしてきたら肛門から内視鏡を挿入され、腸内を引っ掻き回される。痛みというより、便意と腹部膨満感が一緒になったような不快感かなぁ。ポリープが計4個もあったのは不覚である。切り取るときには腹部にちょっとチクリ感。傷跡はホチキスで止めるのだが(一週間くらいで排出される由)、このパッチンという音がやけに大きく響いて不気味だった。だって腸がホチキス止めされるんだから・・・。器用なもので、医師が状態を説明しながら処置していく。検査と検査の合間には診察室で患者に説明しているし、タフな女医さんなのだ(しかし先生が検査着のままというのは、何かばっちいものが付着していないかと気になる(笑))。クリニックのHPには検査実施例3万件と出ているから熟達しているのだろう。この先生の名前で検索してみたら、市内の女性専門クリニックでも消化器とアンチエイジング外来のスタッフとして掲載されていた。

回復室でしばらく休養し、お茶とお菓子が出されて(朝から何も食べていないし、栄養摂取の必要があるのだろう)、説明(大腸憩室という妙ちきりんなものもあった)を受けて本日は終了。切除したポリープは生検に出され、二週間後に説明を受ける予定だ。

ポリープ切除は一種の手術なので、食事制限(固いものと刺激物はダメ、コーヒーも紅茶も飲酒もダメ)と運動制限がある。散歩は三十分までで、探鳥会もダメなんだそうだ。看護師に「野鳥の会はダメです」と言われてしまった(笑))、

クリニックと駅を結ぶシャトルバスが一時間に一本なのだが、出て行ったばかりなので、職員さんが軽自動車で駅まで送ってくれた。ポリープ切除患者は特別待遇だろうか(笑)。昨今騒動の渦中にある病院グループなので色々聞いてみたかったが自重・・・。

胃カメラ、肝胆膵エコー、大腸カメラと、一連の消化器検査ミッションがやっと終了である。二年前に胃カメラを受けた近所の消化器内科医が「40を過ぎたら年に一度は胃カメラと大腸カメラをやっておくべき。年に一度やっておけば、胃がん・大腸がんで亡くなるという選択肢はない」と豪語していたので、まぁ年に一度は我慢しよう。



病院帰りの大船観音。少し夕陽になりかけている。生検の結果が何事もありませんようにナムナム。